東海大相模が決勝進出 大型二刀流が豪快弾で流れ変える



ホームランを放った東海大相模・求航太郎

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<第104回全国高校野球選手権神奈川大会:東海大相模6-2横浜創学館>◇25日◇準決勝◇横浜スタジアム

 一足先に決勝進出を決めていた横浜と対戦することになったのは、ライバル・東海大相模になった。

 準決勝で強打・横浜創学館を6対2で下して勝利したものの、5回終わって3対1と接戦。6回表には1点を失って3対2となり、試合の流れはどっちつかずだった。その膠着状態を崩す大きな一打を東海大相模4番・求 航太郎外野手(3年)が放った。

 6回、2ボール1ストライクからの直球を捉えた打球が横浜スタジアムの左中間最上段へ。追加点となる特大のホームランで、チームに流れと勢いをもたらした。

 4番にふさわしい一打を間近で見ていた横浜創学館直江 琉翔捕手(3年)は「外野フライかと思いましたが、力で持っていかれた」と話せば、求自身も「感触は完ぺきで、いったかなとは思いましたが、あそこまで飛ぶとは思わなかった」と想像以上の飛距離が出た貴重な一発。秋の県大会以来となる公式戦のホームランとなった。

 背番号1を背負いながらも「夏は特に投打ともにこなすは難しい」という原監督の判断で、他の投手陣に任せて、求は4番打者としてチームに貢献。ただ「バットは振れている」と認めるほどの好調ぶりだ。

 求本人は名門・東海大相模の4番として「打たなければいけない」と重圧は感じているようだが、結果は十分残っている。裏側にあったのは、普段の練習から徹底した打撃への意識が大きい。
 「普段の練習からゴロ、ライナー性の低い打球を打ち返すことを意識しています。そのためにもこすることなく、球の中心を捉えるように、バットのヘッドを真っすぐ最短距離でミートポイントまで出すようなイメージでスイングしています」

 近年、球の軌道に合わせてバットを入れるようなレベルスイングを意識する選手が多い。そのなかで、2021年の夏に大阪桐蔭が上からたたくスイングでホームランを量産して話題となった。求も同様のスイングをしようとしているといっていい。

 「自分たちの野球ができれば勝てると思います」と決勝に向けて自信をあらわにした求。強打・東海大相模の顔である4番として、決勝も強烈なスイングで快音を響かせられるか。

 試合は3対2で迎えた6回に、4番・求のホームランで中押しに成功すると、続く7回には1番・武井 京太郎外野手(3年)にも一発が飛び出して5対2。そして8回にも1点を加えて6対2と試合を決めた。

 最後は2番手で登板した庄司 裕太投手(3年)が締めて、東海大相模が決勝進出を決めた。

(取材=編集部)

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