気持ちの重要性を再認識

そして迎えた秋季大会の初戦の矢上戦。互いのエースが譲らず試合は投手戦となった。
0対0で迎えた8回の裏。3番の坂根に投じた、追い込んだ後の「落とし切れなかった」(本人談)フォークをスタンドへ運ばれ、0対1で初戦敗退を喫した。
夏の甲子園から帰ってきて、わずか1ヵ月後の試合。しかも、その甲子園では初戦の仙台育英を相手に最終回に味方のエラーで逆転されて白星を逃すと言う屈辱的な敗戦を味わい、再起を賭けたはずの秋の第一歩だった。

「ヒットが出ないまま、気が付いたら終盤になっていて…。終盤に1度だけあったチャンスを潰して、沈んだ気持ちを引きずったまま最終回のマウンドに立っていました。あまりにもあっけない負け方で、しばらく何を目標に練習していけばいいか分からない時期もありました」

だが、冷静に考えてみると自分の気持ちの弱さを再確認した試合でもあった。

「回が進めば進むほど、厳しいコースを突いて抑えようとか、難しい球をどんどん投げないといけんとか、気持ちだけが先走っていたんです。良い打者ほど特に。それで1人で熱くなっていて…。例えばホームランを打たれた打者でも、アウトコース主体にして長打を打たれないように冷静に投げれば展開が違っていたかも知れません。この試合に限らず、今まで自分は大事なところで点を取られているんです」

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