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[1]プロではなく就職を考えて瀬田工に入学
[2]滋賀選抜で得た自信とトップ選手たちと出会って得たもの

[1]プロではなく就職を考えて瀬田工に入学
[2]滋賀選抜で得た自信とトップ選手たちと出会って得たもの

 スリークォーターから最速146キロの速球を投げる本格派投手としてプロのスカウトからも注目を浴びている瀬田工小辻 鷹仁(2年)。昨年末の滋賀選抜オーストラリア遠征では7回無失点の好投を見せた。

 入学時の球速は122キロと決して際立った存在ではなかったが、2年間で右肩上がりの成長を続けてきた。彼はいかにしてプロ注目の投手になったのだろうか。


プロではなく就職を考えて瀬田工に入学



小辻鷹仁(瀬田工)

 野球を始めたのは小学2年生の時。ソフトボール投げで他の同級生よりもいい記録を出していたことから肩の強さには早くから自信を持っていた。小学生時代のポジションは主に捕手や遊撃手と投手こそしていなかったが、身体能力が必要とされるポジションを任されていた。

 中学では大津北リトルシニアで野球を続けると、紅白戦で適性を見出されて投手に転向。その時から「投げやすくて、スライダーがよく曲がった」という理由からスリークォーターで投げるようになり、腕の位置を変えたことは一度もないという。

 中学最後の大会ではエースとして近畿大会16強という成績を残した。高校は「就職がいいというのもありますし、この学年は良い人が揃っていると聞いていました」という理由から瀬田工に進学。この時にはプロ野球選手になるという考えはなく、高校で野球人生を終えて、就職しようと思っていたようだ。

 瀬田工に入学後は練習試合で上手くアピールできたことで1年夏からベンチ入りを勝ち取り、2年春からはエースとなる。夏には130キロ台後半のボールが投げられるようになり、「頑張ったら150キロが出て、プロも行けるんじゃないかと思うようになりました」とプロ入りへの意欲を見せるようになった。

 高校生は一冬を越えると大きく成長すると言われているが、小辻もその一人。1年の冬には選抜メンバー13人が毎週末に学校のセミナーハウスで宿泊する生活が始まった。食事と睡眠をたっぷり摂れるように配慮された生活を送ることで、身長175㎝体重65㎏だった入学時から現在は身長181㎝体重81㎏にまで成長。それに伴って球速も伸び、「球のかかりがよくなったのと下半身の粘りが凄くできて、キレが出たと思います」と変化を感じられるまでになっていた。

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