目次

[1]広い球場こそ際立つ今井の快足ぶり
[2]「野球に対する姿勢」を最も学んだジャイアンツジュニアでの経験


 今年3月に行われた第49回春季全国大会で、守備範囲の広さで周囲の度肝を抜いた選手がいる。その選手が、東京城南ボーイズの今井海斗選手だ。的確な判断力と中学野球界トップクラスの俊足を武器に、第49回春季全国大会では大飛球を幾度となく好捕してチームの窮地を救い、また攻撃でも相手の守備をかき回してチャンスメイクに貢献した。

 今回はそんな今井選手に、これまでの歩みや現在の課題、そして高校野球に向け手の取り組みを伺った。関東きっての韋駄天の、その素顔に迫っていく。

広い球場こそ際立つ今井の快足ぶり


 「身体能力が高く、中でもとにかく脚力が強い選手で判断力も秀でています。1歩目のスタートが他の選手とは明らかに違います。今井は、狭いグランドだと目立ちませんが、全国大会の会場だった県営大宮公園野球場のような広いグランドになると、とても守備範囲の広さが際立ちます」

 そう語るのは、東京城南ボーイズを率いる大枝茂明監督だ。3番でセンターを任されている今井選手について大枝監督は、東京城南ボーイズの歴代のセンターの中でもNo.1であると話し、その能力の高さに驚きを口にする。

 「全国大会の1回戦では大阪の枚方ボーイズと対戦しましたが、やはり強打のチームでした。右中間や左中間に打球が多く飛びましたが、その打球を今井がどんどん捕るんです。今井は、ツーベースヒットの打球をシングルヒットに抑えることが多いですし、詰まった打球もダイビングで捕ったりもします。本当に頼りになりますね」

 そんな本人も、最大の持ち味は「足」であることを強調する。同じ関東地区には、俊足強打で注目される京葉ボーイズの海老根 優大選手(インタビュー)がいるが、今井選手は決して海老根選手にも力は劣っていおらず、むしろ勝っている点も多いと強く語る。



キャッチボールをする今井海斗(東京城南ボーイズ)

 「海老根にも負けていない自信があります。海老根のプレーを間近で見る機会があったのですが、守備力はもちろんのこと、足やバッティングでも負けていないと思います」

 「脚力」と「守備力」ばかりに目が行きがちな今井選手であるが、打撃においても非常にシュアで鋭い打球を放つ。左足を程度に遊ばせながらタイミングを取る打撃フォームだが、トップの位置は決して動かない。下半身主導からバットは一気に振り抜かれ、低い弾道の打球が右中間や左中間を突き破っていくところに非常に大きな魅力を感じる。

 今井は、自身の打撃のポイントについて次のように語る。
「バッティングでは、ポイントを前で捉えること意識してます。体に近いところで打っていて、打球がよく詰まっていた時期があったので、今はそれが無いように意識しています」

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