第1045回 アイツは真ん中に構えるだけでいい。剛腕・赤塚健利の持ち味を引き出した藤田健斗の操縦術【後編】2019年10月10日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]実はかなり緊張しやすい。だけどマウンドに上がると一変
[2]いずれは子供たちが憧れる剛腕投手に

 今夏の甲子園でベスト4に勝ち進んだ中京学院大中京。その躍進の原動力となった193センチの剛腕・赤塚 健利。角度のある最速148キロのストレートで次々と強豪をねじ伏せるピッチングで評価を挙げた。そんな赤塚の快投の裏には正捕手・藤田 健斗のリードや気配りがあった。今回は赤塚と藤田のバッテリー対談で、赤塚の強みと特性に迫っていきたい。

前編はこちらから!
規格外のスケールを誇る剛腕・赤塚 健利(中京学院大中京)の能力を引き出した「2つの教え」【前編】

実はかなり緊張しやすい。だけどマウンドに上がると一変



赤塚 健利(中京学院大中京)

――赤塚投手の岐阜大会、甲子園のピッチングを振り返ると、厳しい場面でのリリーフが多かったですね。

赤塚 確かに甲子園はそういう場面が多かったですね。岐阜大会では点差が広がった場面のリリーフで、あまり動揺することなく投げられたと思います。でも、めっちゃ緊張しました。
藤田 そうです。こいつ、かなりびびっていました。

――甲子園でのピッチングを見ると、とても想像しにくいですが…。赤塚君は緊張しやすいですか?

藤田 そうです。めちゃくちゃ緊張しやすいですよ、こいつ。マウンドに上がると変わってくれるんですけど、上がる前は「どうしよう!どうしよう!」という感じですね。
赤塚 そう、マウンドに上がる前がだめですね。僕は後ろ向きの性格なんで(笑)

――甲子園でもそうだったのですか?

赤塚 甲子園でも緊張しました。
藤田 ピッチング練習とかひどいですよ。ほぼボールでした。だけど打者が打席に立った途端、変わるんですよね。

――甲子園デビューとなった北照戦を振り返ると、ピンチの場面でしたが、そんなことがあったんですね。

  

赤塚 緊張しましたが、監督さん(橋本監督)から名前を呼ばれた瞬間、「やるしかない」と思いました。
藤田 赤塚の凄いところは、開き直れるところですよね。そこが凄いですよね。

――印象に残ったのは、3回戦の東海大相模戦のピッチングです。東海大相模は出場チームでもトップクラスの強打のチーム。赤塚君はほぼストレートしか投げないことが分かっていた。それでも東海大相模打線をストレートで抑えてしまうピッチングには衝撃を受けました。

 

藤田 ストレートだけなんですけど、抑えられる確信がありました。

――なるほど。その理由について教えてください。

藤田 まず身長がありますし、赤塚は打者の近くでリリースできるから、より近く感じるんですよね。それでいてストレートは動くんですよ。しっかりと投げていれば打たれることはないと思っていたので。

 ストレートが動くから、捕手は捕るのがめっちゃ大変なんですよ! 動くうえにスピードもあるから強力打線を打ち取ることができると思います。この日はキレもあって、コーナーに決まっていたので打ちにくかったと思います。

  

【次のページ】 いずれは子供たちが憧れる剛腕投手に

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

赤塚 健利(中京学院大中京)
赤塚 健利(あかつか・けんと)
  • 中京学院大中京
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:193センチ103キロ
  •  
【関連記事】
第242回 ドラフト候補期待度ランキングベスト20!1位に選ばれたのはあの選手!【ドラフト特集コラム】
第1006回 県立岐阜商を打ち破るのはどの学校?ベスト4入り3校がいる西濃地区など各地区で激戦模様!【春季岐阜県大会展望】【大会展望・総括コラム】
第4回 岐阜聖徳学園(岐阜) 「名物練習はロッキー!県立岐阜商を倒して県8強以上、そして甲子園へ!」【冬が僕らを強くする2020】
第4回 全国のレベルを痛感しつつ、自信も深めた2年時の甲子園出場 槙原寛己氏【中編】【甲子園のヒーローに会いに行く】
第1回 選抜優勝校に、初出場の新鋭!2019年の愛知を彩った高校野球3大ニュース【愛知の高校野球】
第1073回 岐阜を代表する二刀流・元 謙太(中京学院大中京)。来季は同世代の投手に負けないピッチングを目指す! 【2019年インタビュー】
第1056回 投手復帰2年目で叩き出した「左腕150キロ」園田 龍矢(伯和ビクトリーズ・投手) 【2019年インタビュー】
第1059回 ボールの見極めをチームで徹底し、悔しい敗戦を糧に頂点までのぼりつめた 井上広大【後編】 【2019年インタビュー】
第1058回 井上広大(履正社)が最強の4番打者になるまで。奥川と対戦して自分の無力さを知った【前編】 【2019年インタビュー】
第1064回 韮澤雄也(花咲徳栄)が初の国際舞台でも活躍できたのは、徹底的な自己管理にあった【後編】 【2019年インタビュー】
藤田 健斗(中京学院大中京) 【選手名鑑】
中京学院大中京 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー