目次

[1]トレーニングは単純な箇所を鍛えるのではなく、総合的に鍛えるもの
[2]機能的なトレーニングは早めに知った方が良い

 日本一を達成した北海道日本ハムファイターズの4番を打つ中田 翔選手。前編では、フォームチェンジを恐れない中田選手の考えは1人のプロ野球選手としての考え方として学ぶものがありました。後編では、中田選手のトレーニングの考えについて迫っていきます。

トレーニングは単純な箇所を鍛えるのではなく、総合的に鍛えるもの

中田 翔選手(北海道日本ハムファイターズ)

 前編の最後でトレーニング内容を紹介していったが、とにかく機能的なものであった。最後に行ったコアトレーニングもただ筋力を強化させるのではなく、効果的に力を出せることにも繋がる行い方をしていた。ダンベルプレス、バーベルアームカールを10~13回×2セットの他、たとえば両手を水平に広げて直立し、片足でバランスを取りながら、上半身をゆっくりと前傾させて水平になったところで止め、また最初の状態に戻すというドリル。

 これは初めから体幹に力を込めて上体を傾けていくのではなく、少しずつ骨盤を締めていきながら内転筋と腹筋の力を入れる度合いも徐々に強めていくのだという。そうすることで筋肉の扱い方がうまくなり、バッティングならインパクトの瞬間だけ100パーセントの力を発揮する感覚をつかむことなどに結びついてくるという。いずれも野球のパフォーマンスに繋がるものばかりだった。

――トレーニングはかなり野球に特化したものなのですね。

中田 翔(以下「中田」):そうですね。トレーナーのケビン山崎さんとやっているのは、すべてバットを振る中で使う箇所を強化していくというもの。単にダンベルを持ってとか、体幹を強化しますとか、そういうトレーニングではないですね。今日は特に股関節や内転筋。上半身との連動を意識した下半身メインのメニューでした。あとは当然、シーズンを戦い抜く強い体を作るということもオフの期間中の大切な目的です。怪我に強い、疲労にも強い体。もちろんキャンプに行ってからもトレーニングはするので、その土台作りですよね。今のうちに体幹だったり、普段、鍛えにくいところを多めに入れてやっています。基礎トレーニング、体力面の強化。バットスイングとかはまだ軽くするくらいで、1月からみっちり振り込む予定です。

――トレーニングをより効率的に行うために工夫されていることなどはありますか。たとえば道具にこだわってみたり。

中田:野球をやっていく上で、道具を選ぶことも大切だと思います。グラブにしてもそうですし、スパイクにしてもそう。トレーニングをするときでもいいアイテムがあれば、それはすごく助かりますよね。今のような寒い時期に体を動かすなら体の温まりが早いウェアとかいいですよ。今日も契約しているナイキの「ハイパーウォーム エアロロフト」というウェアを着ていますが、すごく着やすいし、汗もしっかりかける。同じことをやるのでも、より効果が上がった方がいいじゃないですか。アイテム選びは大事にしていますね。

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