神戸弘陵が昨夏の覇者・市立尼崎を破り、4回戦進出!

 兵庫夏連覇を狙う市立尼崎と28年ぶりの夏甲子園に挑む古豪・神戸弘陵の激突となった高砂市野球場の第二試合。先発投手は、市立尼崎辻井 亮汰(3年)、神戸弘陵東 晃平(3年)。ともにエースナンバーを背負う、プロ注目の好右腕同志の投げ合いとなった。

 午後12時26分にプレーボールがかかったゲームは先攻の神戸弘陵が辻井の立ち上がりを攻める。一死から俊足の2番・前本亜良志(2年)がセカンドへの内野安打を放つと、市立尼崎内野陣の隙をつき、一気に二塁を陥れる。この得点機に3番・木下海斗(3年)が初球を中前へはじき返し、前本が生還。神戸弘陵が先制点を奪う。

 その裏、市立尼崎は1番・三浦 良裕(3年)が死球で出塁すると、フライング気味の二盗スタートを神戸弘陵バッテリーに察知され、走塁死。2番・東野竜也(2年)、3番・谷尻 尚紀(3年)の連続安打で一死一、二塁の好機を作ると、今度は二塁走者の東野がけん制死。チャンスは潰えたかに見えたが、4番・飯田 泰成(3年)が死球でつなぐと、5番・殿谷 小次郎(3年)がレフトの頭上を超える適時二塁打を放ち、二塁走者に続き、一塁走者・飯田も生還。逆転に成功する。

 2回表、神戸弘陵はすぐさま反撃。5番・濱本直弥(3年)がライト線への二塁打で出塁すると6番・松弘涼汰(2年)の二ゴロの間に三塁へ進塁。7番・東は三ゴロに倒れたが、8番・福田梓温(2年)がショートへの適時内野安打。たちまち試合を振り出しに戻す。

 3回から6回にかけては手動式のスコアボードにゼロが8個並び、2対2の同点のまま試合は終盤へ。

 7回表、神戸弘陵は8番・福田がレフト線へはじき返し、二塁を陥れる。9番・山本怜於(3年)は遊飛に倒れたが、核弾頭の繁戸翔太(3年)がセンターオーバーの適時二塁打。待望の勝ち越し点を挙げる。

 神戸弘陵は9回にも二死三塁の場面で9番・山本が左中間を深々と破る二塁打を放ち、さらに1点を追加。リードを2点に広げる。

 9回裏、市立尼崎は一死から6番・木森 陽太(3年)が内野安打で出塁するが、続く7番・中村 佳喜(3年)は投ゴロに倒れ、二死二塁。辻井の代打、成清 優(3年)の内野飛球が神戸弘陵・繁戸遊撃手のグラブに収まった瞬間、市立尼崎の夏連覇の夢は潰えた。

 完投勝利を挙げた神戸弘陵の最速145キロ右腕・東は立ち上がりこそ2失点を喫したが、尻上がりに調子を上げ、3回以降は2安打無失点。死球を計4つ与えるも、決してひるむことなく、要所で内角を攻め続けた強気の投球が印象に残った。

 市立尼崎は二塁走者のけん制死、走塁死が計3度。昨夏の快進撃を呼び込んだ要因のひとつでもある、自慢の「三盗力」を封じられた格好となり、得点効率が思うように上がらなかった。

 神戸弘陵は4回戦進出。19日、明石トーカロ球場にて関西学院と16強入りをかけ、対戦する。

(文=服部 健太郎)

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