【関東大会注目チーム紹介】選抜ベスト4の中央学院は投打ともに役者揃い!夏につながる試合ができるか?
蔵並 龍之介、臼井 夕馬(中央学院)
選抜ベスト4入りした中央学院は、県大会でも準優勝。勝ち上がりを振り返ると、成田、拓大紅陵、千葉黎明、千葉経大附といった強豪校を破って掴んだ関東大会出場だった。
気が抜けない戦いを経たことでさらに地力がついた中央学院の戦力を紹介したい。
【投手陣紹介】
選抜で活躍した蔵並 龍之介投手(3年)、臼井夕馬投手(3年)、颯佐 心汰内野手(3年)の3人が軸。蔵並は県大会で19.1回を投げて、自責点1の好投。球速130キロ中盤〜後半のストレート、スプリット、スライダーを投げ分ける。打者のスイングなどを見て配球パターンを考えて抑えるクレバーさが光る。臼井は先発、リリーフもこなせるサイドハンド。常時130キロ後半の速球、スライダー、シンカーを投げ分け、打たせて取る投球が光る。颯佐は拓大紅陵戦で3.1回を投げて、被安打8、2失点だった。真夏の千葉大会を想定すると、頼みになるのが蔵並、臼井だけでは厳しく、やはり颯佐の復調を期待したいところ。関東大会では目覚ましい投球ができるか。
春季県大会では強豪相手の対戦が続き、上記3人以外の投手を試す余裕がなかった。準決勝の9回に点差もついたこともあり、130キロ後半の速球を投げ込む鵜澤 礼凰投手(2年)が登板。決勝戦では鵜澤、142キロ右腕・三宅 遼真投手(2年)、小林 士竜投手(2年)の3投手が登板した。関東大会では蔵並、臼井が基本線だが、それ以外の投手たちをどう経験させるのかが今大会のテーマになるのではないか。
【野手陣紹介】
粘り強く、好投手への対応力も高く、機動力も使える中央学院。野手陣は颯佐、中村 研心内野手(3年)、スラッガーとしての能力も高い蔵並が打線の中心。蔵並は準決勝の千葉経大附戦で満塁本塁打を放ち、怖い打者へ成長している。下位打線に座る選手たちのミート力が高く、どこからでもチャンスを作れるのが強み。この場面で仕掛けたら相手は嫌だろうと思う場面で一斉に仕掛けて、試合をひっくり返す。3回戦の拓大紅陵戦、準々決勝の千葉黎明戦も逆転勝利だった。
6年ぶりの春夏連続出場を目指して、夏へ向けて、多くの選手の底上げを期待したいところ。勝敗だけではなく、夏につながる試合にしていきたい。
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