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【首都大学野球】14季ぶりリーグ戦優勝の帝京大のエース左腕・榮 龍騰は「絶対にマウンドを譲りたくなかった」ストレートを軸にした投球で前回対戦の悔しさ晴らす11奪三振快投!

2024.05.13


14季ぶりリーグ戦優勝に貢献した榮 龍騰投手(4年=津田学園)

首都大学リーグで14季ぶり優勝を果たした帝京大。優勝の原動力となったのは、エース左腕・榮 龍騰投手(4年=津田学園)の力投だ。

昨秋は2部で5試合に先発し、5勝0敗、防御率0.46と圧巻の成績で1部昇格に貢献。昇格後もその投球に陰りを見せることはなかった。今季初登板の日体大戦で7回1失点の好投で1部復帰後初勝利をあげると、その後も変化球を主体とした投球で3勝をあげていた。

優勝を決めた東海大は、4月27日に行われた1回戦で先発し、2回途中2失点と悔しさを残した。今季先発した4試合で唯一5回を持たず降板したこともあり、「絶対にマウンドを譲らない気持ちで投げた」と気合いを入れ臨んだ。1回戦で打たれた結果を踏まえ、変化球主体から直球を主体に配球を変えたことが功を奏し、尻上がりに調子を上げ失点を許さなかった。「相手は変化球が頭にある中でいいコースに真っすぐが決まってくれました」と、最速147キロのストレートの力で押す投球が続いた。

直球主体の投球だけでなく、ピンチでの強心臓ぶりも光っていた。8回裏には先頭の大塚 瑠晏内野手(3年=東海大相模)のヒットと犠打で得点圏にランナーを背負ったが、「ピンチでギアをあげることが一番の取り柄」と、3番、4番のクリーンアップを連続三振に切って取った。「味方が取り返してくれたので、逆転を許すわけにはいかなかった」この日一番のピンチで気迫のピッチング。対戦した長谷川 国利監督も「気迫がこもっていて、ゾーンを広くバッターに向かってきた。バックも彼の背中を見て頼もしいと思ったんじゃないかな」と脱帽していた。

最終節を残して優勝が決まり、6月10から開幕する全日本大学選手権大会への出場も決めている。唐澤 良一監督も「エースですから」と絶対的な信頼を置く榮の投球で、初出場を果たした1970年以来となる2勝目を目指す。

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この記事の執筆者: 塩澤 風太

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