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第3回 仁志 敏久氏に聞く!グラブの選び方!2015年04月27日

【目次】
[1]グラブの形から選ぶ
[2]革によるグラブの違い / 試合用グラブと練習用グラブ
[3]オーダーグラブと仁志さんのグラブへのこだわり
茨城の名門常総学院を母校とし、大学野球、プロ野球、そしてメジャーリーグも経験している二塁の名手、仁志 敏久さんにグラブの選び方に関して話を伺った。自身のグラブへのこだわりや、グラブ選びのコツなど、これから選ぶ人にはぜひ知っていてもらいたい知識が盛りだくさんな話を紹介していく。
今と昔のグラブの違い
仁志さんの高校時代と、現在とでは高校球児が『グラブ』を選ぶ際に何か違いがあるのかと伺ってみた。
仁志 敏久さん(以下、「仁志」) 「今と昔とでは、まず種類が増えましたね。形に関して言っても、グラブ自体の形はもちろん、網の形まで色々な種類がありますね。なので、昔に比べて自分の好きなものが選びやすくなったと思います。今は、店頭にも多くのグラブが並んでいますが、僕の高校時代には、カタログを見て頼んでいましたから」
現在では、大きな野球用品店にいけば沢山の種類のグラブを実際にはめて吟味することができる。昔に比べてグラブが選びやすくなったと同時に、自分にあったグラブを一つ見つけることが重要となってくる。
グラブの形から選ぶ

仁志 敏久さん
現在、様々な形のグラブが売られているが、その中から自分にあったグラブを選ぶ際に仁志さんは、なにか気をつけることはあるのだろうか?
仁志 「今は、プロ野球選手の○○モデルのようなものが出ているので、自分のポジションに近い選手のグラブを選ぶのがいいと思います。たまに、万能だからという理由でとりあえず投手用のグラブを選ぶ人もいますが、あまり良くありません。僕でさえ、投手用のグラブで内野を守れと言われたら使いにくく感じますね。グラブで、パフォーマンスが落ちて、下手になることもあるので、自分のポジションにあったグラブを選ぶことも上達へのコツになります」
内野手、特に遊撃手や二塁手は小さめのものを、外野手は大きめのものを、というようにポジションによって適切なグラブの形を選ぶことにより、自分の最大限のパフォーマンスが発揮できるようだ。
また、最近は網の形も様々なものが出ているが、その形に関しての違いとは?
仁志 「ヒモでがっちりと結ばれているタイプは、打球の強さに負けないと言われています。比較的早い球が飛んでくるサードの人が使ったりしています。僕は、十字のグラブだと指が引っかかってしまうことがあるので、穴がないタイプのグラブを使っていました」
大きさ、形だけではなく、網の形もグラブ選びの一つの要因となる。自分のポジションにはどのような打球が飛んでくるのかを理解し、それにあった形を選ぶことでパフォーマンスはさらに向上するようだ。

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- 仁志 敏久(にし としひさ)
- 1971年10月4日生まれ/茨城県出身
- 内野手/右投右打
- 常総学院-早稲田大-日本生命を経てプロ入り。読売ジャイアンツで11年間、その後、2009年まで横浜ベイスターズでプレー。2010年には、アメリカ独立リーグのランカスター・バーンストーマーズに入団。引退後は、野球解説者としても活躍している。2013年侍ジャパントップチーム内野守備・走塁コーチ、2014年侍ジャパン12U代表監督。
- ■ 著書『わが心の木内野球』 『プロフェッショナル』 『反骨』
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