目次

[1]選抜で評価を上げた津田学園のエース・前佑囲斗に注目
[2]実績のある指揮官が率いる浜松商と県立岐阜商

 24日から、今年は静岡県管轄で開催される春季高校野球東海地区大会。東海4県から常連校、新鋭校、伝統校が入り乱れる顔ぶれとなって、興味深い戦いが繰り広げられそうだ。早速、初戦の組み合わせから展望していこう。

選抜で評価を上げた津田学園のエース・前佑囲斗に注目


 今大会、有力視されているのは三重県勢だ。
 三重県大会優勝の津田学園は、今春のセンバツ大会出場校。甲子園では龍谷大平安に延長11回の末に敗れたが、エース前 佑囲斗君は龍谷大平安打線を4安打2失点に抑えた好投は評価された。182cm87kgという恵まれた体の右腕は、全国レベルで十分に通用することを示した。春季県大会では、夏を見据えて前君に続く投手の成長が期待されたが、小柄ながら141キロの降井隼斗君が十分に期待に応えた。

 ことに、東海地区大会進出を賭けた大事な準決勝で先発、津商相手に7回投げて1失点。さらに、リリーフした栄龍騰君もしっかりと抑え、前君を使わずに勝ったところはチームとしての底上げもなったことを確認したであろう。佐川竜朗監督としても、「ベスト4以上の戦いで前以外の投手で行けたのは成果」と認めている。打線は長打力のある前川 夏輝君、石川 史門君が軸となる。今大会の優勝候補筆頭に押していいだけの力がある。

 その初戦の相手は加藤学園だ。初出場の加藤学園だが、米山学監督と佐川監督は同年代で交流も深く、毎年交流戦も行っている仲でもある。「東海大会で戦おう」を合言葉として励んできたが、それが実現したことになる。加藤学園は静岡県2位だが、昨秋も4強入りしており、肥沼俊君と林口泰地君のバッテリーを中心としたチームの力は安定している。県大会では日替わりヒーローが生まれる流れで、準決勝では7安打で常葉大橘をコールドで下したように、ソツのない攻めも定評があり、津田学園にどのように食い下がっていくのか興味深い。

 三重県2位の菰野には、西勇輝(オリックス→阪神)二世とも言われている150キロ超のスピードを誇る岡林 勇希君が注目されている。制球にバラつきがあるのが心配されるが、いささか荒れ気味なのも魅力の一つにもなっている。準決勝ではライバルいなべ総合とタイブレークを戦い、伏兵ともいえる8番吉田光輝君が満塁弾を叩き出すなどの意外性の爆発力もある。昨秋は、地元開催の東海大会で1位校として有力視されながらも初戦敗退。悔しい思いをしただけに、今大会での活躍は期待したい。

 対する相手は大垣日大だ。県大会は勝つべくして勝ってきたと言う実力校。事実上の決勝戦とも言われた中京学院大中京との準決勝では、序盤に3点リードされながらも8回、9回で追いつき逆転した。林 拓馬君を軸とした打線はやはり勝負強い。岡林君との対決が実現すれば面白い。やや不安の残る投手陣ではあるが、打っても中軸を任される内藤 圭史君が肩痛から徐々に復活の兆しを見せてきている。権田翼君、村田 直俊君らも県大会を通じて粘りの投球を身に着けてきている。