第910回 好投手擁する菰野、津田学園の三重県勢が有力か。浜松商、県岐阜商の伝統校復活も期待2019年05月22日

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【目次】
[1]選抜で評価を上げた津田学園のエース・前佑囲斗に注目
[2]実績のある指揮官が率いる浜松商と県立岐阜商

 24日から、今年は静岡県管轄で開催される春季高校野球東海地区大会。東海4県から常連校、新鋭校、伝統校が入り乱れる顔ぶれとなって、興味深い戦いが繰り広げられそうだ。早速、初戦の組み合わせから展望していこう。

選抜で評価を上げた津田学園のエース・前佑囲斗に注目



選抜で評価を上げた津田学園のエース・前佑囲斗君

 今大会、有力視されているのは三重県勢だ。
 三重県大会優勝の津田学園は、今春のセンバツ大会出場校。甲子園では龍谷大平安に延長11回の末に敗れたが、エース前 佑囲斗君は龍谷大平安打線を4安打2失点に抑えた好投は評価された。182cm87kgという恵まれた体の右腕は、全国レベルで十分に通用することを示した。春季県大会では、夏を見据えて前君に続く投手の成長が期待されたが、小柄ながら141キロの降井隼斗君が十分に期待に応えた。

 ことに、東海地区大会進出を賭けた大事な準決勝で先発、津商相手に7回投げて1失点。さらに、リリーフした栄龍騰君もしっかりと抑え、前君を使わずに勝ったところはチームとしての底上げもなったことを確認したであろう。佐川竜朗監督としても、「ベスト4以上の戦いで前以外の投手で行けたのは成果」と認めている。打線は長打力のある前川 夏輝君、石川 史門君が軸となる。今大会の優勝候補筆頭に押していいだけの力がある。

 その初戦の相手は加藤学園だ。初出場の加藤学園だが、米山学監督と佐川監督は同年代で交流も深く、毎年交流戦も行っている仲でもある。「東海大会で戦おう」を合言葉として励んできたが、それが実現したことになる。加藤学園は静岡県2位だが、昨秋も4強入りしており、肥沼俊君と林口泰地君のバッテリーを中心としたチームの力は安定している。県大会では日替わりヒーローが生まれる流れで、準決勝では7安打で常葉大橘をコールドで下したように、ソツのない攻めも定評があり、津田学園にどのように食い下がっていくのか興味深い。

 三重県2位の菰野には、西勇輝(オリックス→阪神)二世とも言われている150キロ超のスピードを誇る岡林 勇希君が注目されている。制球にバラつきがあるのが心配されるが、いささか荒れ気味なのも魅力の一つにもなっている。準決勝ではライバルいなべ総合とタイブレークを戦い、伏兵ともいえる8番吉田光輝君が満塁弾を叩き出すなどの意外性の爆発力もある。昨秋は、地元開催の東海大会で1位校として有力視されながらも初戦敗退。悔しい思いをしただけに、今大会での活躍は期待したい。

 対する相手は大垣日大だ。県大会は勝つべくして勝ってきたと言う実力校。事実上の決勝戦とも言われた中京学院大中京との準決勝では、序盤に3点リードされながらも8回、9回で追いつき逆転した。林 拓馬君を軸とした打線はやはり勝負強い。岡林君との対決が実現すれば面白い。やや不安の残る投手陣ではあるが、打っても中軸を任される内藤 圭史君が肩痛から徐々に復活の兆しを見せてきている。権田翼君、村田 直俊君らも県大会を通じて粘りの投球を身に着けてきている。

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前 佑囲斗(津田学園) 【選手名鑑】
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大垣日大 【高校別データ】
沖縄尚学 【高校別データ】
加藤学園 【高校別データ】
享栄 【高校別データ】
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県立岐阜商 【高校別データ】
菰野 【高校別データ】
秀岳館 【高校別データ】
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中京大中京 【高校別データ】
津商 【高校別データ】
津田学園 【高校別データ】
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東邦音大二 【高校別データ】
東邦大東邦 【高校別データ】
長崎日大 【高校別データ】
浜松商 【高校別データ】
弥富 【高校別データ】
龍谷大平安 【高校別データ】

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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