第657回 木更津総合の優勝で幕が閉じた2018年春季千葉県大会!各校の戦いを総括!2018年05月13日

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【目次】
[1]強力打線で勝ち上がった木更津総合、県内屈指の投手陣で勝ち上がった習志野
[2]多くの投手が台頭した専大松戸と強力な2本柱で勝ち上がった千葉黎明
[3]流通経済大柏、志学館などベスト8以下の好チームたち

流通経済大柏、志学館などベスト8以下の好チームたち



秋季大会に続き、今大会でもの快投を見せた高坂綾(流通経済大柏)

 ベスト8に残った学校を見ていきたい。流通経済大柏は秋までエースとして投げていた高坂 綾を待機させ、2年生の千葉嵐、右腕の岡本遼などが先発し、継投策でつなぐ投手運用を行った。結果的にベスト8まで進出し、3試合を経験できたのは大きいといえるだろう。高坂は千葉明徳戦で最速142キロのストレートと120キロ後半のスライダーをコンビネーションに3回7奪三振の好投を見せ、格の違いを見せた。打線は巧打者が揃い、着実に点を重ねるチームとなった。秋優勝の拓大紅陵は課題となった投手力を解消できず、千葉黎明に逆転負け。夏へ向けて県内上位校に対抗できる戦力をしっかりとつけていきたい。

 志学館は課題としていた打力がパワーアップ。2試合でコールド勝ちするなど、成果を見せた大会となった。ただ投手陣は、準々決勝の木更津総合戦で5回コールド負けしたように、投手力が課題。ストレートの威力は県内トップレベルの最速142キロ右腕・加藤 泰晴の進化を期待したい。八千代松陰はエース・清宮 虎多朗が準々決勝の習志野戦で9失点と、リベンジはならなかった。失点以上に気になったのは平均球速。ほとんどが130キロ中盤で、ボールの走りが今一つだった。夏はそのポテンシャルの高さを発揮できるか、注目していきたい。

 シード入りした学校では、選抜出場の中央学院はエースの大谷 拓海が1試合も登板せず、2年生の畔柳 舜、右サイドの西村 陸に経験を積ませた。これは昨年に選抜出場した東海大市原望洋金久保 優斗と同じパターン。夏へ向けてどう仕上げていくのか注目していきたい。2年生中心のメンバーが揃った千葉経大附。下級生の時からの経験者が多い千葉敬愛は、県内注目の大型サイドハンド・箱山 慶人日体大柏)を攻略して勝ち上がり、夏へ向けて怖いチームとなりそう。集中打で畳みかける幕張総合、2年生スラッガー・西野 将佳擁する安房などに注目だ。

 ノーシードでは優勝した木更津総合と接戦を演じた成田は要警戒。2試合で6打点を挙げたプロ注目の好捕手・田宮 裕涼を軸とした打線は強力で、投手陣ではエース・仲澤 龍良は130キロ前半ながら、球速表示以上の勢いを感じさせる切れのあるストレートを投げる本格派、そして君津商戦でリリーフした荒張 直也も136キロを記録し、夏には140キロ越えを期待したい。

 千葉明徳は2回戦で拓大紅陵に敗れたが、最速144キロ右腕・宮崎宏哉、多古戦で2本塁打を放った清水健斗、強肩強打の外野手・福井玲央など選手一人一人のポテンシャルの高さは、県内上位の学校の選手と比べてもひけをとらない。夏へ向けて攻守の精度を突き詰め、甲子園を目指したい。

 そして1回戦で敗れた多古は大型遊撃手・浅野 晃生、二塁手・大野 靖也に注目していきたい。

 今年の春も、県内上位に入ったチームだけではなく、シード入りを逃した学校にも実力あるチームが多かった。また、この春、140キロ越えを確認できたのは、7名。投手のレベルは全国トップレベルといえるほど好投手が多かった。

 今年の夏も「戦国千葉」を予感させるそんな大会だった。

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木更津総合 【高校別データ】
志学館 【高校別データ】
専大松戸 【高校別データ】
拓大紅陵 【高校別データ】
千葉明徳 【高校別データ】
千葉黎明 【高校別データ】
中央学院 【高校別データ】
習志野 【高校別データ】
成田 【高校別データ】
流通経済大柏 【高校別データ】

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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