第202回 奥川、西はどのような投球を見せたのか?研修合宿に参加した投手14名を徹底考察!【西日本編】2019年04月10日

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【目次】
[1]奥川はスイッチオフ?西は安定した投球
[2]途中合流でもしっかり爪痕を残した浅田 将汰(有明)

 4月5日から行われた高校日本代表研修合宿は座学、紅白戦、実戦形式の練習があり、非常に内容の濃いものであった。全国トップレベルの選手が切磋琢磨する姿は見ていて面白いものがあった。選手を分析するものからすれば、これ以上ない機会をいただき、感謝を申し上げたい。今回は西日本の投手のパフォーマンスを実際に考察していきたいと思う。

東日本編はこちら!
佐々木、及川の実力は?研修合宿に参加した投手14名を徹底考察!

奥川はスイッチオフ?西は安定した投球



紅白戦で先発した奥川 恭伸(星稜)

奥川 恭伸星稜):投手/3年/183/82/右/右
 紅白戦で先発した時、「あんまりスイッチ入っていないなぁ...」というボールだった。本人は懸命に投げたというだろう。ただスピードガンは嘘をつかない。常時140キロ~143キロで、120キロ後半のスライダーを投げ分ける投球。スカウトもこの日の奥川は本気モードではないことを察知したのか、ずっとスピードガンを測ることはなかった。

 それでもこの投手の受け答え、異様な落ち着きぶりを見ると、やはり日本のエースとして託したいと思わせるものがあった。奥川が高校生のレベルを超えたピッチングができる投手であることはこれまでの公式戦で実証済み。しっかりと夏に標準を合わせてもらいたい。

浦松 巧啓新):投手/3年/173/68/右/右
 プレートの三塁側からインステップ気味に踏み込んで、120キロ後半ながら、横の角度で勝負できる右投手。ただ変則タイプが代表入りするにはよほどのボールがないと生き残れない。高いレベルを追求して取り組むことを期待したい。

前 佑囲斗津田学園):投手/3年/182/87/右/右
 甲子園では140キロ前半のストレートを投げ込んでいたが、紅白戦では130キロ中盤~135キロとマックスの調子ではなかった。ただ、回転数の高いストレートを両サイドに投げ分け、カットボール、スライダー、カーブを出し入れするピッチングは完成度が高く、余裕が感じられた。夏にかけて出力を高めて、これは凄いと思うストレートを投げられると、評価はもっと高まるだろう。

林 優樹近江):投手/3年/172/62/左/左
 左の技巧派では最も投球ができる投手。本人は「コントロール、テンポを大事にしています。それがなければ僕は抑えることができない」と語るように、130キロ前後のストレートをポンポン投げてストライクを稼ぎ、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げて打ち取る投球術は絶品。国際大会でも通用する投球術はあるが、あとは同世代の左腕との相対評価になるのではないだろうか。夏にかけてさらにレベルアップを遂げたい。

西 純矢創志学園):投手/3年/184/87/右/右
 速球、変化球、コントロールとすべてにおいて一級品と評することができる好投手。昨秋よりも腰回り、太ももががっしりして、しっかりと鍛えこんできたのが伺える。

 角度のある140キロ中盤の速球は素晴らしいものがあり、両サイドに投げ分け、スライダー、カーブ、縦スライダーをリズムよく投げ分ける。打たれても抑えても淡々と投球を組み立てる様子を見ると、これからも安定して活躍が期待できると実感させられた。

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副編集長 河嶋 宗一
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