Column

近大高専(三重)「集大成の夏は「粘り強さ」から「攻撃的な野球」へ!」

2019.06.19

「粘り強く」戦い、強豪を下す!


仲田誠次主将

■実践的な人材育成を進める近大高専

 学校法人近畿大学の併設校として、熊野高等専門学校として開校。平成12年4月より名称を現在の近畿大学工業高等専門学校に改めた。中学校を卒業した15歳の学生を受け入れ、実践的技術者教育を行う高等教育機関で、5年・7年一貫教育システムをとっている。高校過程の3年生では、機械システムコース、電気電子コース、制御情報コース、都市環境コースの4コースのいずれかを専攻することが出来る。卒業生には、元巨人の鬼屋敷正人さんがいる。

■近大高専野球部の紹介

 2017年春には、菰野、三重白山、津田学園を下し見事県大会優勝を果たし、東海大会に出場。現チームも三重県大会では2季連続でベスト8と上位に入るなど、健闘をみせている。

 現在は1年生21名、2年生40名、3年生28名の計89名、野球グラウンドには雨天練習場も完備されている。非常に整った環境のなか甲子園優勝を目標に、グラウンド外周でインターバル走を行うなどきつい練習にも励んでいる。現チームの主将は仲田誠次左翼手。投手層の厚さ、打撃と守備の良さがチームのウリだ。

■悔しさをバネに

 仲田主将率いる新チームは、「チームワークを大切にし、粘り強いチームにする」ことをテーマにスタートした。昨秋の三重県大会地区予選決勝では、伊賀白鳳に逆転サヨナラ勝ちを決めたことが印象に残っているという。精神的に追い込まれている試合だっただけに、特に印象に残っているようだ。

 オフシーズンには体力を中心に強化し、体を大きくすることを意識して取り組んできた近大高専野球部。
 「悔いのないように全力で戦い、この夏を最高の夏にするためにも、大会に向けて1日1日の練習や試合を全力で行うよう心掛けています。」と話してくれた。

■チームの主力選手と夏への意気込み

 仲田主将が、この1年間チームで活躍してきた選手として名前を挙げたのが、白石晃大選手。
 「2年生ながら、チームの主軸になっていて走攻守で常に活躍しています。」と語る。

 夏の大会のキーマンには鈴木隆斗選手、鳥井慎二選手を挙げてくれた。中でも、鳥井選手はチームで特に体が大きく、力強いプレーを見せるという。
 また、仲田主将も「チームを代表する投手としてチームを引っ張って欲しいです。」と話し、夏への期待も大きいようだ。

[page_break:]チームの主力選手が語る夏への意気込み/「攻撃的な野球」で夏を勝ち上がる!

チームの主力選手が語る夏への意気込み


左:玉井虹斗 右:山本竜也

 ここからは近大高専の山本竜也選手、玉井虹斗選手の副主将お2人にお話を伺います!

Q.夏へ向けて見つかった課題を教えてください

山本:低い打球を心掛けた、繋ぐバッティングを意識する事です。
玉井:中盤から終盤にかけての集中力です。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

山本:1年生の時の「冬合宿」です。
玉井:1年生の時の年末年始に行った合宿です。

Q.応援する方々へ自分のここを見てほしい、というアピールポイントを教えてください!

山本:最後まで諦めない姿勢やガッツのあるプレーを見てほしいです。
玉井:一生懸命プレーする姿を見てほしいです。

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

山本:全員がノリがよくて楽しいところです!
玉井:2年生と3年生の仲の良さです!

Q.この夏に向けた熱い意気込みをお願いします!

山本:僕らにとっては最後の夏なので、今までやってきたことを全て出し尽くして、三重県の頂点に立てるよう、諦めず最後まで頑張ります!
玉井:全力でプレーして、悔いが残らない夏にしたいです!

 山本選手、玉井選手ありがとうございました。

「攻撃的な野球」で夏を勝ち上がる!

  ここから近大高専重阪俊英監督にお話を伺います!

Q. 今年のチームは結成時から夏に向けてどんなチームを目指しましたか

 11月より監督に就任して以来、「粘り強く戦う」ことを常に求めてきました。夏は、攻撃的な野球をしていきたいと思います。

Q. 最後の夏に燃える3年生や部員たち皆様へのメッセージをお願いします

 高校野球の集大成として、常に前向きに力の限り、精一杯明るく戦ってほしいと思います。

 重阪監督、そして近大高専高校の皆さんありがとうございました!

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今年も大好評!
【僕らの熱い夏 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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