目次

[1]分析班の正確な分析が勝利を呼ぶ
[2]履正社は事前分析が全く通用しない相手だった
[3]大人数がまとまった時のエネルギーの大きさを桜宮で学んだ

 後編では夏の大会の模様を振り返っていきます。代表といわれるレギュラー、そして分析、応援といったサポートメンバーが活躍する模様を振り返っていきます。

分析班の正確な分析が勝利を呼ぶ

田辺 行成(市立桜宮高等学校)

――ここまでの話を聞くと、サポートに回る皆さんが一生懸命準備されているのが分かります。では松井君から見て夏前、チームはうまく仕上がっていましたでしょうか?

松井:チームとしては仕上がっていたんですけど、それで力を発揮できるかどうかは別で、初戦の摂津戦はみんなガチガチで、なんとか3対2で勝利できました。

――初戦は緊張もある中、勝ち進んでいったんですね。そして2回戦では春に対戦した大冠と対戦することになります。データ班の松浦君に聞きたいのですが、この試合はどんな対策をしていたのでしょうか?

松浦:大冠の試合を見て分析していると、エース投手は首の動きやグラブの動きで球種が分かったので、それを見つけたのが大きかったですね。

――ただ、試合を振り返ると5回まで無得点で、苦しい試合でした。

出口:癖はわかっていてたのですが、自分たちに打てない球種があって、なかなか打てなかったです。それ以上にエースが良かったというのもあります。僕らが打てる球、打てない球がありましたね。

――そんな中、6回以降に逆転に成功しました。

松井:グラウンド整備後に試合が動くということは、練習試合の経験から分かっていたので、全員で集まって、この回が勝負だぞというのを話していました。ちょうど6回にエースが変わったとき、流れがうちに変わっていたんですよね。一気にひっくり返して、チームとしては勢いに乗れる勝ち方でしたが、試合を振り返るとまだまだ反省点が多いなと思いました。

――この勢いで順調に勝ち進んでいき、5回戦太成学院大高戦は7対4と打ち勝った試合でした。

松井:試合を重ねるごとにみんな慣れてきたというのもあって、だんだん力を出せるようになってきました。また分析班がしっかりと調べてくれたのも大きかったと思います。

――松浦君、どういう分析をされたのですか?

松浦:そうですね、太成学院大高の投手は二塁ランナーが出たとき、首の動きでストレート、変化球が分かるんです。みんな打ってくれたのですが、特にうちでは強打者の藤井 雄也が、1回戦の時から僕たちの分析を信じてくれているんですよ!藤井がここぞという場面で打ってくれたので、分析の力が勝利を生んだと思います。

出口:実際に大きかったですよ(笑)。太成学院大高は打力があるチームでしたが、しっかりと分析してくれたおかげで勝てたと思います。

――ここまでの試合を振り返ると、積極的な走塁が目立ちましたが、それは三塁コーチャーの田辺君が的確な判断をしていたと思うんですけど、試合前はどういう準備されていましたか。

田辺:監督から必ず外野ノックを見なさいといわれていました。外野手の肩を見て突っ込むか、突っ込まないかの判断は決めていましたし、また分析班が相手チームの外野手の肩を事前に分析してくれたおかげで参考になったこともありました!