県立飾磨工業高等学校(兵庫)
兵庫県姫路市にある県立飾磨工は、1935年に設立された80年以上の歴史と伝統のある公立工業高校です。機械工学科や健康科学工学科といった全日制の学科に加え、兵庫県内初の単位制工業高校として、働きながらでも通える多部制の2つの体制から成り立っています。卒業生には、第84回箱根駅伝において駒澤大の総合優勝に貢献した堺 晃一選手(現:富士通陸上競技部)がいます。
野球部では、昨夏は32強入りを果たし、昨秋の西播地区予選ではこれまで何度も甲子園に出場している名門・東洋大姫路に勝利するなど、着々と成績を残しています。そんな彼らは、春、夏を見据えてどんな取り組みをしているのか、チームを直撃しました。
チーム基本情報を紹介!
■飾磨工業高校の横道 康平君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が23人で、2年生が22人です。
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
校庭を使っているので、他部活と共用です。全面使えるのは週に1回程度です。
今年のチームについて
横道 康平主将(県立飾磨工業高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「堅実な守備」「チャンスでの勝負強さ」「ピンチの場面での粘り」の3つです。
Q. このオフシーズンのチームとしての目標を教えてください。
どんな練習にも「?」をつけ、走攻守すべての面でレベルアップすることです。
Q. 「?」をつけることで新たに気づくこともありますよね。ではオフシーズンの名物練習やキツい練習はありますか?
50メートルシャトルランです。
Q. この冬を乗り越えて、春夏はどんな目標を抱いていますか?
春はベスト8以上、夏は甲子園です!
秋の大会を振り返って
Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?
自分たちのチームの弱さや課題などがたくさん見つかって良い経験になった大会でした。
Q. 課題も見つかったようですが、自分たちの得意な勝ちパターンなどは掴めましたか?
僕たちのチームはピンチを、しのいでしのいで我慢して、守備からリズムを作り、少ないチャンスをものにするというチームです。地区大会の東洋大姫路戦ではこの持ち味を発揮できたと思います。
Q. 理想とする展開に持ち込めたのなら良い収穫ですね!では大会をふまえて強化したい点はどこですか?
強化したい点はすべてですが、特に打撃力、投手力を強化したいです。
Q. チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください。
県大会を一人で投げ抜き、チームに流れを呼び込んでくれた福岡 秀人です。
Q. 続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。
ピッチャーの河瀬 椋雅と植田 隼聡です。2人ともチームがしんどい時に流れを変えてくれると思います。
Q. 福岡投手の他に2人も信頼できる投手がいて頼もしいですね。さて、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンですが、春に向けてどんな冬にしたいですか?
どんなつらい練習にも妥協せず常に本気で取り組み、チーム内でのレギュラー争いをもっとしていきたいです!
切磋琢磨できるチーム、素晴らしいです!横道主将、ありがとうございました
ここからは、飾磨工業の花谷 祐哉君、福岡 秀人君の副主将コンビにお話を伺います!
花谷 祐哉選手(県立飾磨工業高等学校)
Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?
花谷 祐哉(以下「花谷」):勝った時の喜びを味わうことができるところです。
福岡 秀人(以下「福岡」):ベンチとスタンドが一体化し、最後まで何が起こるか分からない中、ドキドキワクワクしながらプレーできるところです!
Q. どちらも「選手」だからこそですね。ではこの冬はどんな風に過ごしていますか?
花谷:春・夏、力負けしないための体作りをしています。
福岡:体を大きくし、技術面でもさらなるレベルアップをし、甲子園に行くための冬にします。
Q. 野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください。
福岡 秀人選手(県立飾磨工業高等学校)
花谷:「勝利」です!
福岡:「考動」です。
Q. では最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします。
花谷:ここぞの場面で決められる選手になります。
福岡:限界を決めず、貪欲に取り組みさらなるレベルアップを目指します。個人としては夏までに140キロのストレート、切れのある変化球を身につけ、チームを勝たせられる投手になることが目標です。チームとしては強いチームに勝つために1人1人が考え、個々の能力を高め甲子園を目指します!
花谷君、福岡君、ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み
■髙野 智之監督に質問!
Q. 今年のチームは、どんなテーマを持って作り上げてきたのでしょうか。
「能力では勝てない。だから『考える』考えたら勝てる」をテーマに掲げています。
Q. 考える、ですか。
1つ1つの練習に考えて取り組む、準備段階で考える、ゲーム中に打てるように考える、守るために考える。とにかく考えて動く『考動』を徹底しています。秋季大会でベスト16まで行き、その先を目標するために工夫し考えて冬に取り組んでいますね。
Q. 最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手達へ一言、お願いします!
何のために頑張るのか?
「勝つ」ために歯を食いしばって頑張る。
まだ見たことのない世界(ベスト4、県優勝)を共に見よう!
「見たことのない世界」で躍動する姿、楽しみにしています!髙野先生、ありがとうございました!