第107回東西東京大会は、6月14日に抽選会が行われ、7月5日に開幕する。春季都大会では東亜学園が初優勝を収め、関東第一、二松学舎大付がノーシードでスタートする大会となる。そんな東東京を盛り上げる逸材を紹介していきたい。
帝京、二松学舎大付、関東第一の3強の逸材は?
春季都大会では、昨夏の甲子園で準優勝した関東第一、センバツ出場の二松学舎大付が初戦で敗れ、夏はノーシードで戦うことになるなど、この夏の東東京大会は波乱含みだ。それでも注目選手は、関東第一、二松学舎大付に帝京を含めた東東京のビッグ3に集まっている。
東東京で最も注目の選手は、U18日本代表候補にも選ばれた関東第一の坂本 慎太郎投手(3年)だ。1年生の春季都大会の準々決勝で日大三相手に5回を被安打3、失点1の好投をして注目された坂本は、その後も打つ、投げる、守る、走るの全ての面で、高い能力を示している。昨夏の甲子園大会では、好守備の外野手として準優勝に貢献した。
昨夏の甲子園では、5番・一塁手として15打数8安打と打ちまくった越後 駿祐内野手(3年)は、秋以降は本来のポジションである遊撃手に戻った。3番もしくは4番打者として勝負強い打撃は変わらない。昨夏は控え投手としてベンチ入りした石田 暖瀬(3年)は、春は故障で出遅れたものの復調し、最速145㌔の速球にカーブ、スライダー、チェンジアップを駆使。坂本ともに投手陣の柱になっている。
ただ関東第一は捕手が定まっておらず、林 大耀(3年)、中濱 一葵(3年)、柴﨑 壮佑(1年)の争いになっている。関東第一の捕手がこの時期になっても定まっていないのは異例だし、1年生が加わっていることも異例だ。その意味で柴﨑は、この夏というより、これから注目すべき選手だ。
二松学舎大付の投手陣は、河内 紬(3年)、及川 翔伍(3年)の2枚看板。ともに140キロ台前半の速球と多彩な変化球を駆使する。打撃もいい及川は、外野手として二刀流の活躍も期待される。2人をリードする永尾 愛蓮捕手(3年)は、リードや強肩の評価は高かったが、センバツでは柵越えの本塁打を放ち、長打力もみせつけた。
入山 唯斗内野手(3年)は、守りにおいても、攻撃においても、50メートル5.8秒の俊足を生かした思い切りの良さが持ち味。大橋 零外野手(3年)は長打力、花澤 莞爾外野手(3年)は打撃のうまさが光る。
今年の帝京は、豊富な投手陣が特徴だ。春季都大会で背番号1を担った黒木 大地(3年)は、身長189センチの高さを生かした投球に威力がある。投手と外野手の二刀流である村松 秀心(3年)は最速が143キロで、気合の入った投球は帝京魂を体現している。打っては4番で長打力がある。岩本 勝磨(3年)の投球は安定感がある。帝京にはこの3人以外にも140キロ台の速球を投げる投手が複数いる。
昨年の帝京は本塁打を量産する強力打線であったが、今年のチームについて金田 優哉監督は「率を目指す」と語る。そうした野球のカギを握るのが、1番の飛川 洸征捕手(3年)と2番で主将の梅景 大地内野手(3年)だ。飛川は投手の持ち味を生かすリードが光る。攻守に動きが俊敏で、スクイズなど小技をしっかり決める能力が高い。好守の遊撃手である梅景は、打撃のうまさだけでなく、春季都大会では2試合連続で本塁打を放つなど、長打力もある
春優勝の東亜学園のキーマン、ダークホースと呼ばれる学校にも逸材が
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