<春季奈良県大会:奈良北17-2宇陀(5回コールド)>◇19日◇2回戦◇佐藤薬品スタジアム
一昨年秋に4強入りするなど、県内では公立の実力校として知られている奈良北が5回コールド勝ちで初戦を突破した。
1回表、相手のミスに付け込んで2点を先制するが、「だいぶ緊張していましたね」(増井 啓央監督)と簡単にはいかない。1回裏に5番・田中 流星(1年)に中前適時打を打たれて1点を返される。
1年生も含めて登録選手10人ながら、思い切りの良い打撃を見せる宇陀は2回裏も二死から3連打で満塁のチャンスを演出。得点には結びつかなかったが、序盤は互角の攻防を見せた。
試合が大きく動いたのは3回表、無死二塁から老本 蓮叶外野手(3年)の右越え適時打で1点を加えると、そこから一気に打線がつながる。9番・杉野 力斗捕手(2年)に中越えランニング3ラン本塁打が飛び出すなど、打者14人の猛攻で10得点。ここで試合の大勢が決まった。
「メンバーを変えたから力が落ちることはない。ベンチに入っていない子の中にも戦える子はいます」(増井監督)と選手層の厚い奈良北は18人の選手が出場。各々が自分の役割を果たし、3季ぶりの公式戦勝利を掴んだ。
今年は守備の上手い選手が多いという奈良北。この試合でも無失策と堅守ぶりを発揮した。
「平日の練習でもバッティングよりもノックとか守備をメインにしています。そういう意味ではエラーがなかったので良かったと思います」と昨年から三塁手のレギュラーである河合 康樹内野手(3年)は試合を振り返る。堅実な試合運びは今年も健在だ。
敗れた宇陀は3回の大量失点が痛かった。「歯車が狂ってから立て直せる選手が少ないのが課題です」と話した福本 悠樹監督。それでも少人数ながら可能性を感じさせるチームではあった。これから経験を重ねていけば、夏はもっと善戦できるようになるだろう。
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