試合レポート

【仙台六大学】仙台育英出身ルーキー・木村春人が2回完全鮮烈デビュー!東北工業大、完封リレーで連勝!

2024.05.06


東北工業大・木村春人

<仙台六大学野球春季リーグ:東北工業大5-0東北大>◇5日◇第4節2回戦◇東北福祉大

東北工業大は東北大に5対0で快勝し、今春2つ目の勝ち点を獲得した。リーグ戦初先発の左腕・仁田 滉人投手(4年=利府)が5回2安打無失点と好投。6回以降は木村 春人投手(1年=仙台育英)、熊谷 蓮投手(3年=東陵)、伊藤 理壱投手(3年=仙台城南)の3投手のリレーで0に抑え、東北大打線を完封した。

打線は3回に2番・菅井 惇平外野手(2年=日本ウェルネス宮城)のリーグ戦第1号となる2点本塁打が飛び出し先制。その後も4回に8番・佐藤 丈広内野手(2年=聖和学園)が2点適時三塁打を放つなど機能し、中押し点、ダメ押し点を奪った。

2番手の木村はリーグ戦デビューのマウンドで2回完全投球をやってのけた。試合後は「ブルペンでは緊張して力が入りすぎていたので、力を抜いて楽な気持ちでマウンドに向かった。ストライク先行で思うように投げることができました」と安堵の表情を浮かべた。

仙台育英時代はチームが2年時に甲子園優勝、3年時に同準優勝を成し遂げたが、自身はベンチ入りならず。鹿児島国体で、最初で最後の公式戦登板を果たして高校野球を引退し、「1年生のうちからベンチに入ろう」と意気込んで東北工業大に進学した。

リーグ戦が始まると、小中高とチームメイトで、仙台育英では4番を務めた仙台大・齋藤 陽外野手(1年=仙台育英)が開幕節からスタメン出場し安打を飛ばした。その姿を目にした木村は「ライバルの陽が活躍しているのを見ると良い刺激になったし、悔しい気持ちもあった」。ようやく巡ってきたチャンスで、負けじと結果を残した。

高校時代に須江 航監督の助言を受けて生み出したオーバースロー、サイドスロー、アンダースローを使い分ける投法は大学でも継続する。この日は、初回は「余裕がなかったので」全球オーバー、緊張が解けた2イニング目は終盤に数球サイドで投じた。アンダーは「もう少し練習してから、万全の状態で投げたい」と温存した。

第6節の仙台大戦では早速、齋藤との対戦が実現する可能性がある。木村は「意識しすぎず、自分のできることをやる」と冷静に意気込みつつ、「負けないように頑張りたい」とライバル心をのぞかせた。

(取材=川浪康太郎)

この記事の執筆者: 川浪 康太郎

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?