【香川春季大会】高松商・140キロ超コンビリレーで粘る三本松を下す!
左から佐藤晋平、大森健太郎、末包旬希(高松商)
<令和6年度春季四国地区高等学校野球香川県大会:高松商5-3三本松>◇27日◇2回戦◇レクザムボールパーク丸亀
三本松は2020年にドラフト6位で中日入りした三好 大倫外野手(三本松-JFE西日本)をコーチとして指導した日下 広太氏が指揮を執る。一方の高松商も、2023年にドラフト1位で巨人に入団した浅野 翔吾外野手(高松商)の師、長尾 健司監督が率いている。ともに自身初の開幕一軍を決めた両選手の母校が初戦で対戦した。
試合は昨秋県大会3回戦で高松中央にコールド負けした三本松が、最速138キロをマークした田村 亘将投手(3年)、同136キロの久常 礼人投手(3年)の3年生右腕コンビや、二塁送球1秒9台と強気なリードが光った主将の川﨑 大聖投手(3年)のバッテリーを中心に奮闘。日下監督が、「最後まで闘う姿勢を見せた」と語ったように、2回戦で対戦させるには勿体ない熱戦に。それでも7回表に3点を勝ち越し、5-3で初戦突破を決めた高松商は、最速140キロ超をマークする4名のうち3名が登板した投手陣が、課題を抱えつつも特長の片りんを示した。
昨秋最速146キロを出した先発右腕の佐藤 晋平投手(3年)は制球力に苦しみながらも5回途中78球を投げ3安打3奪三振2四球で失点2(自責点0)で最速143キロ。
佐藤の後を継いだ左腕・大森 健太郎投手(3年)は一死満塁のピンチを切り抜けると自己最速142キロを出し3回49球2安打3奪三振2四球1失点。加えて7回表二死満塁からの2点決勝打で投打にわたり躍動した。そして3番手マウンドに上がったのは最速141キロ右腕・末包 旬希投手(2年)。一死から四球を与え、球速も139キロ止まりだったもののわずか14球で最終回を締めた。
試合後は初戦の緊張感がマイナスに出た投手陣に反省を促した上で「本来ならばもっとできる」と語った高松商の長尾監督。昨年11月の県1年生大会で早くも143キロをマークしている2年生右腕・行梅 直哉投手(2年)や今大会では投手専念となっている侍ジャパンU‐15代表左腕・小原 健跳投手(2年)を含め、高松商の投手起用にはこれから注目だ。