健大高崎の2年生右腕・石垣元気が大会最速タイの149キロ!高校3年夏までの目標は「155キロ!」【センバツ・輝きを放った逸材たち】
石垣 元気(健大高崎)※写真は過去の取材より
2年生ながら今大会最速タイの149キロをマークした健大高崎・石垣 元気投手(2年)。解禁明けの練習試合で最速150キロを叩き出すなど、順調な仕上がりを見せていた。
明豊戦の投球は凄まじいものがあった。最速149キロに加え、平均球速143.5キロ。これは同じく149キロを出し、平均球速143.71キロを計測した大阪桐蔭の平嶋 桂知投手(3年)と同等の数字である。直球22球のうち19球が140キロ超え。145キロ以上は7球と、超高校級の速球を見せてくれた。
投球フォームを見ると、ステップ幅が狭く、肘を大きく突き上げるテークバック、鋭く腕が振れるところは巨人のクローザー・大勢投手(西脇工)と似ている。回転数が高く、高めに強いストレートを投げることができているため、打者は捉えることができない。
洞爺湖シニア時代の最速は137キロ。177センチと大型投手ではなくても、並外れた速球を投げられる要因としては「投手を始めた時から人より腕が速く振れる自信があります。それが速い球を投げられると思っています」と語る。
健大高崎の環境に惹かれ、同校に入学した石垣は順調にスピードアップ。同校が実施する初動負荷トレーニングで、その潜在能力が引き出された。石垣は「より力が入りやすくなり、ストレートの出力は上がったと思います」と手応えを感じている。
石垣のボールを受けてきた金井 俐樹捕手(3年)はストレートの進化を語る。
「もう速いの一言ですね。威力がこの冬にかけてすごくなってきましたし、圧力を感じるので、捕るのは結構大変ですね」
変化球も多彩で、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ、スプリットの5球種。特に120キロ後半のスプリットは三振を奪うことができる効果的な球種だ。
ストライク先行ができて、並外れた平均球速もあって、変化球の精度も高い。早くも25年度のドラフト上位候補に入る投手だろう。
石垣は高校3年間の目標として「150キロはクリアしたので、155キロを出したいです。そして平均球速は145キロ以上は出したい」と宣言した。
健大高崎は甲子園で無失点投球を見せる146キロ左腕・佐藤 龍月投手(2年)の評価も高まっているが、ドラフト候補としてのスケールは石垣が上回っているだろう。来年夏までどんな成長を見せるのか、楽しみだ。
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