大阪桐蔭2年生・中野大虎のフォークがエグすぎた 「高校生レベルのボールじゃない」【センバツ・輝きを放った逸材たち】
中野 大虎(大阪桐蔭)※写真は過去の取材より
<第96回選抜高校野球大会:大阪桐蔭7-1北海>◇22日◇1回戦◇甲子園
大阪桐蔭(大阪)の150キロ右腕、中野 大虎投手(2年)の投げっぷりにほれ込んでしまった。8回から2番手として登板すると、1安打は許したが、打者4人で三振を2つ奪った。多彩な変化球も披露したが、中でもフォークのキレが抜群だった。
先頭打者は直球中心に攻めて、最後はアウトローへ糸を引くような直球を投げ込み、空振りの三振を奪った。球速は138キロ表示だったが、捕手のミット付近で一段と伸びたようにも感じる直球だった。
2人目には、カウント2-0から甘く入った直球を捉えられ、中前安打を許したが、3人目の打者には、カウント1-2から真ん中低めのフォークを投げ込み、空振りの三振を奪った。低めへの制球がしっかりできて、高校生レベルでは簡単に打たれない球種だと感じた。
4人目は右飛に仕留めたが、その前の4球目にフォークで空振りを奪っている。このフォークの精度は天性のものだと感じた。
最速は150キロだという。この日は145キロが最速(中前安打)だったが、マウンド上でのダイナミックなフォームも魅力だ。踏み出した左足が伸びたままフィニッシュを迎え、球にしっかり体重が乗っている感じがある。
180センチ、81キロで、まだ2年生。これから、まだまだ伸びていくだろう。直球の速度はもちろんのこと、この日見せた高校生離れしたフォークの切れ味も、さらに磨きをかけていくと思われる。
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