オコエが打撃絶好調で「2番構想」も! 巨人外野手熾烈なレギュラー争い!
高校時代のオコエ瑠偉
巨人のオコエ 瑠偉外野手(関東一出身)がアピールを続けている。2月27日に行われた日本ハムとの練習試合では、左中間へ特大の一発を放つなど、出場したNPBとの対外試合4試合で打率.308(13打数4安打)と結果を出した。
その他にサムスンライオンズ(韓国プロ野球)相手との練習試合でもホームランを記録するなど、打撃面で好調をキープしている。
阿部慎之助監督も「オコエ2番構想」を腹案のひとつに持つだけに、開幕1軍だけではなくレギュラー候補にまで、のし上がってきたと見ていい。
オコエは2015年ドラフト1位で指名を受け関東一(東京)から楽天へと入団。2022年シーズンオフに行われた現役ドラフトで巨人へと移籍した。
楽天時代から、その素質は高く評価されていたが、なかなか結果に結びつかなかった。移籍1年目だった昨シーズンも、開幕スタメンに名を連ねるなど出足は好調だった。しかしシーズンを通した活躍はできず、結局41試合の出場で打率.235(119打数28安打)、2本塁打、6打点の成績に終わっている。
2015年に夏の甲子園を沸かせて、一気に全国区となった当時のことを振り返れば、現状の成績は物足りないと言わざるを得ないだろう。
オコエに再びチャンスが巡ってきたとはいえ、外野のレギュラー争いを勝ち抜くことは決して簡単なことではない。
現時点における巨人の外野陣は、右翼のレギュラーは新外国人のオドーアで決定的だが、中堅と左翼はアピール合戦が続いている。
実績のある丸 佳浩外野手(千葉経大附出身)と長野 久義外野手(筑陽学園出身)や、昨年ブレークした秋広 優人内野手(二松学舎大附出身)に、2年目の萩尾 匡也外野手(文徳出身)や、ドラフト3位ルーキーの佐々木 俊輔外野手(帝京出身)がいる。
さらには、ここ2年苦しんだものの、2021年には規定打席に到達し打率.274と結果を出した松原 聖弥外野手(仙台育英出身)、故障からの復活を目指している梶谷 隆幸外野手(開星出身)がいる。
新人から若手有望株に中堅どころに加え、ベテランや復活を目指す選手まで、様々な立ち位置の選手たちがしのぎを削っている。
開幕までの残り約1カ月間の間に行われる台湾遠征に、オープン戦で結果を残し続け、高校時代のような輝きを取り戻すことが求められる。2年連続の開幕スタメン、さらには定位置を奪取することへ必要不可欠だ。
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