広島高卒3年目はブレイクの時期!? 田村俊介は誠也、小園、丸、どのパターンをたどるのか!?
愛工大名電時代の田村俊介
3月6日、7日に行われる「カーネクスト侍ジャパンシリーズ 2024日本vs欧州代表」(京セラドーム大阪)の代表メンバーに、広島・田村 俊介外野手(愛工大名電出身)が選ばれた。ここまで1軍での実績がないことに加え、代表発表直後に行われた練習試合で、いきなりホームランを放って、その名をとどろかせた。
田村は2021年ドラフト4位指名を受け、愛工大名電(愛知)から広島へと入団した左打ちの外野手。愛工大名電からドラフト4位でNPB入りした左打ちの外野手といえば、あのイチロー(1991年オリックス4位)と同じでもある。
田村は2年目の昨年、1軍デビューを果たすと、小指の骨折もあり10試合の出場にとどまったものの、打率.364(22打数8安打)と大器の片鱗を見せた。
今シーズンは侍ジャパンで弾みをつけ、1軍定着だけでなくレギュラー奪取が求められる。
広島の高卒野手といえば、現役プレーヤーでは小園 海斗内野手(報徳学園出身)やカブス・鈴木 誠也外野手(二松学舎大附出身)、巨人・丸 佳浩外野手(千葉経大附出身)らが主力となった。
小園は高卒3年目のシーズンに初めて規定打席に到達すると、113試合の出場で打率.298(449打数134安打)と、打率3割まであと1歩の成績を残した。
鈴木は2年目の36試合から、3年目に97試合へと大きく出場試合を伸ばし、打率.275(211打数58安打)、5本塁打とレギュラー定着目前に迫る成績を残している。
一方、丸は高卒3年目に初めて1軍の試合に出場。14試合で打率.158(19打数3安打)、本塁打ゼロと、まだ素質が開花する前の段階だった。
近年の広島における主力級高卒野手の高卒3年目の立ち位置は、レギュラーとなった小園、レギュラー定着手前の鈴木、そして開花前の丸と、三者三様だった。
田村は今後、どのような道筋をたどっていくのだろうか。これから始まるオープン戦、そして侍ジャパンの一戦での活躍から目が離せない。
<広島の高卒野手、丸、鈴木、小園の高卒3年目の成績>
小園 海斗 113試合 打率.298、5本塁打、35打点
鈴木 誠也 97試合 打率.275、5本塁打、25打点
丸 佳浩 14試合 打率.158、0本塁打、1打点
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