強烈打球はミサイル弾!? 西武2年目外野手・古川 雄大が着実に歩む“秋山幸二2世”への道
2番右翼手途中出場1打席目で技あり右前適時打の埼玉西武ライオンズ・古川雄大(佐伯鶴城・2年目)
2月17日(土)、キャンプ地の高知県立春野総合運動公園野球場で徳島インディゴソックスと今季初の対外試合を行った埼玉西武ライオンズB班(ファーム)。8対9で競り負けるも途中出場した若手選手たちが軒並み躍動した中、高卒2年目の古川 雄大外野手(佐伯鶴城)がひときわ輝きを放った。
佐伯鶴城時代は高校通算21本塁打、フルスイングが持ち味の右大型スラッガーとして鳴らし、将来性を買われドラフト2位指名を受けた古川。ルーキーイヤーの昨年はファーム公式戦1試合出場のみで身体づくりに取り組んだ結果、186センチ90キロの均整が取れた姿に変化して臨んだ徳島インディゴソックス戦で、内容も伴った結果で明確な成長を誇示した。
4回表から2番右翼手で途中出場した古川は、2対8の4回裏一死一・三塁で最初の打席に入ると、徳島インディゴソックスのルーキー・中込 陽翔(山梨学院-山梨学院大)に2ストライクと追い込まれながら、3球目を一二塁間にはじき返す技あり適時打。高校時代よりバットのヘッドが立ったことにより、最短距離で鋭いスイングを繰り出した。
2打席目は徳島インディゴソックスの最速153キロ右腕・川口 冬弥(東海大菅生-城西国際大-ハナマウイ)の151キロに合わせながら一ゴロに終わったが、5対8となった7回裏二死満塁の場面では、同じ川口から初球を振りぬき、右翼手頭上を越える同点三塁打。思い切り、探究、力強さの三要素が備わった一打は、NPB通算2157安打437本塁打の偉大な球団OB・秋山 幸二氏(元・福岡ソフトバンクホークス監督)を想起させるジェットミサイル打球だった。
遠い過去を振り返れば秋山氏も1980年ドラフト外で八代から西武ライオンズ入団後、4年目で一軍57試合出場、5年目以降にスラッガーへの道を歩み始めた遅咲きの花。そんな「秋山幸二2世」への系譜を着実に歩もうとしている古川 雄大には、これからも注目していきたい。
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