立浪監督も「合格点」、根尾昂が好投!着々と”覚醒”へ前進中!
大阪桐蔭時代の根尾 昴
今季のプロ野球で、個人的に大ブレークしてほしい選手がいる。その投手が、春季キャンプでひとつの結果を出した。
沖縄で行われている中日のキャンプで、根尾 昂投手(大阪桐蔭出身)が、シート打撃に初登板し、打者7人を相手に1安打に抑えた。時折、小雨が降るなかでのマウンドだったが、2イニングをしっかり抑えてみせた。
岡林 勇希外野手(菰野高出身)を遊ゴロ、ルーキーの辻本 倫太郎内野手(北海出身)を中飛に抑え、細川 成也外野手(明秀日立出身)は二ゴロに打ち取って、1イニング目はパーフェクトだった。変化球に過度に頼らず直球主体での投球という内容にも、今季への期待を予感させる。
4球団の競合の末に中日にドラフト1位で入団も、打者として挑戦するも芽が出ず、昨年から投手に専念している。野球センスがありポテンシャルが高いのは誰もが認めるところだろうが、活躍できないでいた。高校時代のあの春夏連覇を取材した立場からすれば、光り輝いていたあの姿をもう一度取り戻してほしいと願っている。
投球を見守った立浪監督も、合格点を与えていた。打撃投手を務めた前回よりも状態は上がっているという評価だった。
昨年は最下位に終わった中日だが、チーム防御率はリーグ2位。投手力ではリーグで誇れる布陣を持つ。根尾はその「高い壁」に挑戦し、開幕ローテーション入りを狙う立場にいる。これからは結果だけが求められていくに違いない。根尾の「成り上がり」に期待したい。