改めて分かった佐々木朗希の奪三振率がスゴすぎる! 歴代レジェンドをしのぐ驚異の数字!
佐々木 朗希
ロッテ・佐々木 朗希投手(大船渡高出身)が今キャンプ2日目にブルペン入りした。昨年と同じく2日目でのブルペン入りで、1球1球確かめるようにゆっくりと37球。変化球も交えての調整で、不安を感じさせない投球だった。
お尻から太ももにかけて、サイズがアップしたようにも見え、下半身はしっかりつくってきている印象も受けた。
今季、佐々木にとってはポスティングシステムでのメジャー挑戦を目指す大事なシーズンといっていいが、滑り出しは順調のようだ。
プロ5年目を迎える佐々木は、1軍で3シーズンをこなしたが、まだ1度も規定投球回数をクリアしたことがない。この3シーズンで、結果を残しているとすれば、奪三振率であろう。
以下はプロ3シーズンの成績だ。
2021年 11試合 3勝2敗 63.1回 68奪三振(9.66) 防御率2.27
2022年 20試合 9勝4敗 129.1回 173奪三振(12.04) 防御率2.27
2023年 15試合 7勝4敗 91回 135奪三振(13.35) 防御率1.78
3シーズン通算 46試合 19勝10敗 283.2回 376奪三振(11.93) 防御率2.00
防御率もさることながら、プロ入り3シーズン通算で奪三振率が12に迫る数字は驚異的である。今季からメジャーに挑戦する選手も含め、メジャーに移籍した高卒投手で、NPBでの最初の3シーズンの奪三振率を調べてみると、佐々木の凄さが分かる。
松井 裕樹(桐光学園出身)10.91
大谷 翔平(花巻東出身)10.04
藤浪 晋太郎(大阪桐蔭出身)9.34
田中 将大(駒大苫小牧出身)8.63
藤川 球児(高知商出身) 8.10
山本 由伸(都城高出身)7.91
松坂 大輔(横浜高出身)7.79
ダルビッシュ 有(東北高出身)7.51
前田 健太(PL学園出身)6.53
千賀 滉大(蒲郡高出身)6.76
2ケタをマークしていたのは松井と大谷だけ。佐々木の11.93が輝いている。日本プロ野球歴代の奪三振数のランキング上位10選手(すべて高卒)のプロ入り最初の3シーズンの奪三振率も調べてみたが、佐々木に勝る選手はいなかった。
金田 正一(享栄商出身)6.66
米田 哲也(境高出身)7.82
小山 正明(高砂高出身)4.32
鈴木 啓示(育英出身)7.50
江夏 豊(大阪学院大高出身)9.77
梶本 隆夫(多治見工出身)7.38
工藤 公康(名古屋電気出身)7.39
稲尾 和久(別府緑ヶ丘出身)7.17
三浦 大輔(奈良・高田商出身)7.97
村田 兆治(福山電波工出身)5.54
シーズンを通して活躍できれば、佐々木はもっと胸を張れる。ファン、球団の大きな期待を背負う佐々木にとって、「シーズン完走」という「未知」のゴールにも挑戦するシーズンとなる。