青山学院大の新2年生4人組に注目せよ! 将来のドライチ候補、日本代表候補入り捕手、高校・大学で日本一経験者など逸材揃う!
渡部 海(青山学院大)
1月に入り、強豪大学野球部の練習が始まった。
その中で注目が集まっているのが昨年、大学選手権優勝を果たした青山学院大。阪神1位の下村 海翔投手(九州国際大付)、広島1位の常廣 羽也斗投手(大分舞鶴)らが卒業し、今年のドラフト候補に挙がる佐々木 泰内野手(県立岐阜商)、西川 史礁外野手(龍谷大平安)らに注目が集まっている。しかし、上級生に負けじと昨年から公式戦に出場したルーキー4人を忘れてはならない。
まず最も活躍しているのは渡部 海捕手(智辯和歌山)。高校2年では全国優勝を経験。高校3年では、高校日本代表を経験した超高校級捕手だ。青山学院大入学後、1年春からスタメンマスクを被り、リーグ戦で11試合出場して、39打数11安打、4打点、打率.282を記録し、ベストナインを獲得。大学選手権でも4試合すべて出場し、優勝を経験。大学1年時点で、高校、大学で日本一を達成した選手になる。
秋も12試合で打率.176と苦しんだが、3本塁打を記録。明治神宮大会も3試合すべて出場した。
昨年12月に行われた大学日本代表候補に選ばれ、強肩を披露し、クリーンヒットを放った。残り3年間で、大学生を代表する捕手として評価される可能性は十二分に持っている。
渡部とともに高校、大学日本一を経験したのが星子 天真内野手、谷口 勇人外野手の大阪桐蔭コンビ。大阪桐蔭時代は22年選抜優勝を経験。星子は巧打堅守のセカンドとして活躍を見せた。青山学院大では1年春からベンチ入り。春のリーグ戦は4試合、秋のリーグ戦では7試合に出場。明治神宮大会では2試合の出場だった。途中出場が多かったが、今年はスタメン出場が期待される。
谷口は大阪桐蔭時代、走攻守三拍子揃った外野手として活躍し、入学後は1年春ではスタメン出場。7試合出場で、4月27日の日本大戦ではリーグ戦初本塁打を記録。秋は4試合出場にとどまったが、打撃力向上を行い、スタメン出場の機会を増やしたい。最終的には昨年のドラフトで楽天6位指名を受けた中島 大輔外野手(龍谷大平安)のような選手に育ちそうだ。
最後は鈴木 泰成投手(東海大菅生)だ。東海大菅生時代は2年春に選抜を経験。最終学年は手術を乗り越え、最後の夏は140キロ後半の速球を投げ込む大型右腕として注目された。しかし決勝戦で敗れ、高卒プロを志望せず、青山学院大に入学。春では1試合、秋では3試合で計3.2回を投げ、2失点。明治神宮大会では日本文理大戦に登板し、打者1人を抑えた。最終学年には、常廣、下村のようにドラ1候補の評価を受けてもおかしくない。
今春2年となるこの4人がさらにパフォーマンスアップすれば、青山学院大の戦いはさらに盤石のものなっていくのではないか。今季の青山学院大の戦いが楽しみだ。