2008年ドラフト 15年目の結果発表! ドライチはほぼ引退、圧倒的成績を残したのは3位以降の選手たち!
オリックス時代の西勇輝と西武時代の浅村栄斗
楽天・浅村 栄斗内野手(大阪桐蔭出身)が自主トレを公開した。昨シーズンのホームラン王は、今シーズンから三塁手のポジションに挑戦するという。新たなポジションで優勝、そして自身3度目のホームラン王を目指すこととなった。
浅村は2008年のドラフト会議で3位指名を受け、大阪桐蔭(大阪)から西武に入団した。すでに15年目のシーズンを終えたことになるが、同期のドラフト1位入団のなかで、11選手はすでにNPBから去っている。
唯一の現役NPBプレーヤーが大田 泰示外野手(東海大相模出身)だ。大田は東海大相模から抽選を制した巨人に入団。日本ハムを経て2022年からDeNAに移籍し、今シーズンも外野の一角を狙うべく、自主トレで汗を流している。
ドラフト2位指名選手では、立岡 宗一郎外野手(鎮西→ソフトバンク)が、現在は育成契約選手として巨人でプレー中。2位までの上位で指名を受け入団した23人(ロッテから指名を受けた長野 久義は入団拒否)のうち、今シーズンもNPBで現役を続けるのは、大田と立岡のふたりしかいない。
一方で、3位指名を受けた選手を見ると、浅村を含めて3人が主力としてチームを引っ張っている。野手では浅村とヤクルト・中村 悠平捕手(福井商出身)だ。中村は2012年から1軍に定着すると、打撃タイトルこそないものの、ベストナインとゴールデングラブ賞を3度ずつ受賞。チームを3度に渡って優勝へと導いている。昨年行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、決勝戦でマスクを被りウイニングボールをガッチリとつかんだ。
投手では、オリックスに指名された(現阪神)西 勇輝投手(菰野高出身)が安定した数字を残している。高卒3年目に130.2回を投げ10勝をマークすると、昨シーズンまで13年連続で、100投球回以上を記録。2018年オフにFA権利を行使して阪神へと移籍しているが、ほとんど数字を落とすことなく、ローテーションを支えてきた。積み重ねてきた118勝は現役で7位となっている。
ドラフト2位までに指名された24人(入団は23人)よりも、3位で指名された3人が主力となることを、果たして当時に想像できただろうか。
<2008年ドラフト1位指名選手>
松本 啓二朗(千葉経大付→早稲田大→横浜)
巽 真悟(和歌山・新宮高→近畿大→ソフトバンク)
赤川 克典(宮崎商→ヤクルト)
藤原 紘通(長崎南山→福岡大→NTT西日本→楽天)
岩本 貴裕(広島商→亜細亜大→広島)
木村 雄太(秋田経法大付→東京ガス→ロッテ)
野本 圭(岡山南→駒澤大→日本通運→中日)
大野 奨太(岐阜総合→東洋大→日本ハム)
蕭 一傑(日南学園→奈良産業大→阪神)
甲斐 拓哉(東海大三→オリックス)
大田 泰示(東海大相模→巨人)
中崎 雄太(日南学園→西武)
(※チーム名の横浜は現DeNA、秋田経法大付は現明桜)