浅野翔吾、過去の巨人高卒ドラ1の明暗を分けた「勝負の2年目」へ!
腰を痛めた影響でリハビリを続けていた巨人・浅野 翔吾外野手(高松商出身)が、ティー打撃を再開したと報じられた。浅野は昨年のドラフト会議で1位指名を受け、高松商(香川)から巨人へと入団した。今シーズンは高卒ルーキーながら、1軍で24試合に出場し、プロ初安打だけでなく、初本塁打も記録した。2年目となる来シーズンは、1軍定着からのレギュラー取りを目指していきたいところだろう。
巨人の高卒ドラフト1位指名選手は、1989年(平成元)以降、浅野を含めて7人いた。金の卵たちは高卒2年目に、1軍でどのような成績を残していたのだろうか。振り返ってみたい。
高卒2年目ながらレギュラーをガッチリとつかんだのが、松井秀喜と坂本 勇人内野手(光星学院出身)の2人だった。1年目に57試合の出場で11本塁打と、すでに大器の片鱗を見せていた松井は、2年目に全試合出場を達成。打率.294、20本塁打と、しっかり結果を残し、伝説となっている中日との「10.8決戦」でも一発を放っている。
一方の坂本は、1年目の出場はわずかに4試合。プロ初ヒットこそ放ったものの、ホームランを打つことはできなかった。それにも関わらず、2年目に開幕スタメンに抜擢されると、二岡智宏の負傷もありレギュラーに定着。全144試合に出場し打率.257、8本塁打の成績を残した。今の坂本の成績からすると、物足りなく映るかもしれないが、高卒2年目の遊撃手でこの成績は、文句のつけようもなかった。
現在の主砲である岡本 和真内野手(智辯学園出身)は、ルーキーイヤーにプロ初ホームランを記録していたものの、2年目はわずか3試合の出場で、ホームランはなし。打率も1割と低迷し、1軍定着とはならなかった。
現在、DeNAでプレーする大田 泰示外野手(東海大相模出身)も、2年目は2試合の出場のみでノーヒット。結果を出すことはできなかった。
浅野は、松井や坂本のように高卒2年目からレギュラーの座をつかみ、主力選手への階段を駆け上がって行くことができるだろうか。外野の一角を狙う浅野から、目が離せない。
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<巨人の高卒ドラフト1位野手の2年目成績>
※平成元年(1989年以降)
松井 秀喜(星稜→1992年1位)
130試合 打率.294(503打数148安打) 20本
原 俊介(東海大相模→1995年1位)
1軍出場なし
坂本 勇人(光星学院→2006年高校生1巡)
144試合 打率.257(521打数134安打) 8本
藤村 大介(熊本工→2007年高校生1巡)
1軍出場なし
大田 泰示(東海大相模→2008年1位)
2試合 打率.000(6打数0安打) 0本
岡本 和真(智辯学園→2014年1位)
3試合 打率.100(10打数1安打) 0本
浅野 翔吾(高松商→2022年1位)