【現役ドラフト】 梅野雄吾(中日)、「元九州四天王」復活へ! 広いバンテリンで成績アップだ
高校時代の梅野 雄吾(九産大九産出身)
12月8日に現役ドラフトが行われ12選手が新チームに移籍することになった。そのなかには馬場 皐輔投手(仙台育英出身、阪神→巨人)、鈴木 博志投手(磐田東出身、中日→オリックス)、佐々木 千隼投手(都立日野出身、ロッテ→DeNA)とドラフト1位で指名を受けた選手も含まれている。
これまでの所属球団では、大きく活躍することができなかったかもしれないが、ドラフト1位で指名されたことからも分かる通り、ポテンシャルは高い。新天地で花開くことが大きく期待される。
そんなドラフト1位指名選手たちよりも、1軍での登板経験が豊富な投手がいた。ヤクルトから中日へ移籍することになった梅野 雄吾投手(九産大九産出身)だ。
今シーズンの梅野は5試合の登板で防御率3.38に終わったが、2019年には68試合に登板するなど通算216試合の登板で、ホールドの数は74。登板数、ホールド数だけを見ると、かつてのドラ1である鈴木(114試合/15H)、佐々木(106試合/27H)、馬場(106試合/22H)を大きく上回っている。今回指名された12人の中でも、実績だけで見たらトップクラスだろう。
梅野は2016年ドラフト3位指名を受け、九産大九産(福岡)からヤクルトに入団した。高校時代に甲子園への出場こそなかったものの、山本 由伸投手(都城高→オリックス)、浜地 真澄投手(福岡大大濠→阪神)、太田 龍投手(れいめい高→JR東日本→巨人/このオフ引退)とともに、「九州四天王」とも称された逸材だ。
1999年1月生まれで、現在24歳とまだ若い。広いバンテリンドームを本拠地とする中日への移籍ということもあり、さらに成績が向上する可能性もありそうだ。
中日の中継ぎ陣は守護神のマルティネスを筆頭に松山 晋也投手(八戸学院野辺地西出身)、勝野 昌慶投手(土岐商出身)、清水 達也投手(花咲徳栄出身)、藤嶋 健人投手(東邦出身)、フェリス、祖父江 大輔投手(愛知・愛知高出身)ら、右腕は数多く揃っており競争は激しい。
今年、右の長距離砲として細川 成也外野手(明秀日立出身)を開花させた中日が、今度は中継ぎ右腕の梅野を復活させることができるだろうか。その再生プランに注目だ。
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