大谷も粉砕した「エースキラー」が戦力外、千葉ロッテ・福田秀平「あの放物線をもう一度見たい」
福田 秀平
今季パ・リーグ2位のロッテで、来季の構想から外れ戦力外通告を受けた選手に、福田 秀平外野手(多摩大聖ヶ丘出身)の名前があった。ソフトバンク時代は走攻守そろった左打者として活躍。勝負強さを持った打者としてもキラリと光る結果を残した。
ソフトバンク打線の強力布陣のなか、レギュラーをつかめず、活躍の場を求めるようにFA権を行使してロッテに移籍した。他球団ならレギュラーだろうと、誰もが認める実力を持っていたが、ロッテではケガに泣いた。
死球を受けての右肩甲骨の骨折、右恥骨筋損傷など、移籍1年目からアクシデントが続いた。引退が頭をよぎったというが、それでもロッテで支えてくれた人への恩返しがしたいという思いで続けてきたが、契約が切れる今季をもって戦力外通告を受ける形となった。
ソフトバンク時代は、「エースキラー」と呼ばれた。エンゼルスで未曾有の活躍を見せるようになった大谷 翔平投手(花巻東出身)から日本ハム時代の2016年、2017年に本塁打をマーク。その他、オリックス時代の金子千尋、楽天・則本 昂大投手(八幡商出身)など、エースクラスを苦にしない打撃が売りだった。速球打ちが得意な福田の打撃技術が結果につながっていた。
打撃だけでなく、俊足の持ち主でもある。15年には32回連続盗塁成功という偉業も成し遂げている。
右肩の骨折の影響はもうなく、現役続行の意向だという。相手主力投手に立ち向かっていって、放物線を放っていた、あの頃の打撃をもう1度見たい。