【東京】 1回戦 明大中野 VS 都立葛飾商
明大中野・佐伯が3安打無失点の好投、打線は12安打と都大会でも好調をキープ!
〈秋季東京都高校野球大会:明大中野10ー0都立葛飾商(5回コールド)〉♢10日♢1回戦♢都営駒沢
明大中野と都立葛飾商の対決は、明大中野が序盤からペースを握った。
初回、1番・吉田 海渡内野手(2年)、2番・髙岡 珀人外野手(2年)、3番・坂本 裕太郎内野手(1年)の3連打を含めた5安打などで4得点。さらに2回にも3番・坂本の中前適時打で1点を追加し5対0と大きくリードした。
3回は3者凡退に終わり、明大中野の岡本監督は「1回、2回と点が取れたから、3回は打者陣が雑になった」と反省。この回の明大中野打線は、打ち急ぎからか、フライアウトが2つもあった。
4回からは気持ちを切り替え、初回の攻撃のリズムを取り戻した。スクイズなどで2点を追加し、7対0と差を広げると、5回は、4番・髙橋 駿太外野手(2年)と6番・臼井 良太捕手(2年)の連打で無死一、三塁とすると、6番・藤﨑 理央外野手(2年)が中越えのランニングホームランを放って3得点。10対0の5回コールドと、都大会初戦を快勝で飾った。
明大中野の先発・佐伯 魅栄投手(2年)はサイドスローから120キロ後半の直球とスライダー、シンカー、ツーシームを投げ、5回を毎回の6奪三振、3安打に抑える投球で都立葛飾商打線を封じた。佐伯本人は納得がいってなかったのか「ストレートも変化球も全体的に球が高く、空振りが欲しい場面で取れなかった」と反省した一方で、「調子が悪いなりには、低めに集められたのはよかったです」と収穫も口にしていた。
佐伯はファーストストライクをしっかりと取るなど、ストライク先行の投球がいい結果を生んだ。岡本監督も「本人は納得がいっていませんでしたが、ストライク先行で打たせて取る投球をしていたので、守備は守りやすかったと思います」と佐伯の投球のテンポの良さが、打線にも好影響をもたらしたことを感じていた。
明大中野は14日に明大中野八王子と対戦予定。「明大対決」とあって負けられない戦いとなる。