【ドラフト】過去に「高卒→ドラフト支配下指名ゼロ」の名門・沖縄尚学、甲子園で大活躍したエース・東恩納の気になる“指名順位”
東恩納 蒼(沖縄尚学)
プロ志望届提出期間の締切(10月12日)まで約1週間となった。
高校生では大阪桐蔭(大阪)・前田 悠伍投手(3年)や広陵(広島)真鍋 慧内野手(3年)といった上位指名候補もすでに志望届を提出しているが、9月22日に沖縄尚学(沖縄)のエース東恩納 蒼投手(3年)も同届を提出し公示された。
東恩納は今夏の沖縄大会から甲子園にかけて47.1回にわたって無失点を継続したことで「ミスターゼロ」とも呼ばれ話題となった。甲子園では準々決勝で慶應義塾(神奈川)に敗れベスト8で終わったものの、U-18ワールドカップに侍ジャパンの一員として参加し金メダル獲得に貢献した。
東恩納の所属する沖縄尚学は春の甲子園を2度制している名門校。現役では東浜 巨投手(ソフトバンク)、嶺井 博希捕手(ソフトバンク)、リチャード内野手(ソフトバンク)、與座 海人特訓(西武)、岡留 英貴投手(阪神)と5人がNPBでプレーしている。
その沖縄尚学では、高卒で直接支配下指名された選手は、意外にもここまで1人もいない。現役の5人を見ても東浜、嶺井、岡留はいずれも亜細亜大、與座は岐阜経済大を経ての指名であり、リチャードは高卒指名だったが、支配下ではなく育成での指名だった。
過去を見ても真喜志 康永内野手(沖縄→東芝→1986年近鉄3位)、西村 弥内野手(沖縄尚学→東京情報大→2005年大学・社会人楽天5巡目)、伊志嶺 翔大外野手(沖縄尚学→東海大→2010年ロッテ1位)、比嘉 寿光内野手(沖縄尚学→早稲田大→2003年広島3巡目)、比屋根 渉外野手(沖縄尚学→城西大→日本製紙石巻→2011年ヤクルト3位)といずれも大学か社会人でプレーした後にドラフト指名されていた。
はたして東恩納は同校史上初の高卒での支配下指名となるだろうか。
<沖縄尚学(旧校名:沖縄)出身でNPBのドラフト指名された選手>
真喜志 康永(東芝→1986年近鉄3位)
比嘉 寿光(早稲田大→2003年広島3巡目)
西村 弥(東京情報大→2005年大学・社会人楽天5巡目)
伊志嶺 翔大(東海大→2010年ロッテ1位)
比屋根 渉(城西大→日本製紙石巻→2011年ヤクルト3位)
東浜 巨(亜細亜大→2012年ソフトバンク1位)
嶺井 博希(亜細亜大→2013年DeNA3位)
與座 海人(岐阜経済大→2017年西武5位)
砂川 リチャード(2017年ソフトバンク育成3位)
岡留 英貴(亜細亜大→2021年阪神5位)
※砂川 リチャード=現登録名リチャード
※2022年ドラフト終了時点