【千葉】2回戦 柏南 vs 松戸馬橋
柏南、代表決定戦へ!投打にポテンシャルが高い選手が多く、進化が楽しみなチーム
<第76回秋季千葉県高校野球大会予選敗者復活戦:柏南7-2松戸馬橋>◇2日◇2回戦
柏南の投打の主力が活躍を見せた。
1点を先制された柏南は1回、すぐに1死三塁のチャンスを作り、3番・廣澤 歩外野手(2年)の適時打で同点に追いつく。廣澤は「詰まった当たりでしたけど、振り切ったおかげでヒットになりました」と振り返る。
さらに2回、柏南は無死満塁から一気に畳み掛け、4点を追加し、5対1とする。
3回に1点を返されたが5回、3番・廣澤の右越え本塁打で貴重な1点を追加する。これが高校通算2本目。廣澤は「風にうまく乗ってくれたと思います」と喜んだ。
松戸中央ボーイズ出身の廣澤は、当時、目立った活躍はなく、「私学から誘われる選手ではなかったですし、全然大したことなかったです」と振り返る。それでも柏南の増田監督の方針に惹かれ、入学した廣澤はメキメキと成長。スイングもシャープで無駄がない。また外野守備も、守備範囲の広さや球際の強さが見られる。攻守ともに総合力が高く、柏南の育成環境だからこそ伸びた選手だ。
7回にも犠飛で1点を入れた柏南は、守っても3投手の継投リレー。7対2で快勝し、代表決定戦へ進出した。
投手にも好素材がいた。特に3番手の道場 崇広投手(2年)は、故障明けながら、シャープな腕の振りから繰り出す常時125キロ前後(最速126キロ)の速球は魅力的だった。スピードガンが出やすい球場では、130キロを超えてもおかしくない直球もあった。もともと主戦投手としての活躍が期待される投手。最終学年には常時130キロオーバーしてもおかしくない逸材だった。
柏南はポテンシャルが高い選手が多く、完成形が楽しみだ。投手では道場の投球が光ったが、野手では廣澤のほかに、5番に入った大前 和輝外野手(2年)も振り幅が大きいスイングで強烈な打球を飛ばす右の大砲だ。全体的に振れている選手も多く、しっかりと鍛え上げられていた。まだ連係プレーに課題が見られるが、どんな成長を見せるか楽しみだ。