1回戦 クラーク記念国際 vs 前橋商
クラーク記念国際が終盤に突き放して、春夏合わせて初の甲子園勝利
〈第105回全国高校野球選手権記念大会:クラーク記念国際7ー1前橋商〉♢8日♢1回戦♢甲子園
クラーク記念国際(北北海道)の先発・新岡 歩輝投手(3年)は、10安打をされ毎回走者を出す苦しい展開の投球だったが、連打はなく、ひょうひょうと落ち着きのある投球で1失点完投勝利を挙げた。
春のセンバツも経験し、夏もこの舞台に残ってきたクラーク記念国際。エースの新岡は「勝たないといけないという気持ちが一番大きかった。色んな大舞台を経験してチームとして自信があったので選手一人ひとりが思いっきりプレーできました」と安堵の表情を浮かべていた。
試合は6回までお互い1対1の緊迫した試合展開だった。クラーク記念国際の先発・新岡も前橋商(群馬)先発の坂部 羽汰投手(3年)も気を抜けない投球だったが、試合が動いたのは後半の7回だった。
クラーク記念国際が2死三塁のチャンスで9番・髙橋 歩希内野手(2年)の放った打球が相手守備の乱れを誘い、1点勝ち越しに成功する。
8回、前橋商は2番手の清水 大暉投手(2年)にスイッチする。清水は190センチ、82キロと身長が高い分、細身には見えるが、最速148キロの直球を投げる本格派右腕。しかし、クラーク記念国際は清水の立ち上がりを攻めて、5点を奪い終盤で7対1と大きくリードに成功した。
最後は先発の新岡が三振で締めて、クラーク記念国際が春夏合わせて初の甲子園勝利を手にした。
次の対戦相手は花巻東(岩手)。主将でエースの新岡は「良い打者が多いので、しっかりと抑えられるように調整していきたいと思います」と次の戦いに向けて語った。