News

12球団唯一35歳以上不在の阪神、ベテラン西の復調に期待

2023.07.29


西 勇輝

プロ野球も前半戦が終了し7月19日、20日にはオールスターゲームが行われた。第1戦では42歳の大ベテラン、ソフトバンク和田 毅投手(浜田高出身)が4番手として登板。1回無失点、1奪三振と好投。また、39歳の西武・中村 剛也内野手(大阪桐蔭出身)もヒットを放ち、さらには三塁走者としてタッチアップ時に激走も見せた。

和田や中村のようなベテラン選手は各球団に多くいる。そんな彼らはどのような前半戦を過ごしたのだろうか。各球団における35歳以上のベテラン選手たちの前半戦を振り返ってみたい。(※35歳以上は1988年12月31日までに生まれた選手とする)

2023年シーズン、阪神に35歳以上の選手は1人もいない。2020年シーズン以降でかなり若返りを図った。2020年シーズンオフには福留孝介(当時43歳)、能見篤史(当時41歳)、藤川球児(当時40歳)、岡崎太一(当時37歳)が退団。

2021年シーズンオフには中田賢一(当時39歳)、岩田稔(当時38歳)、桑原謙太朗(当時36歳)がチームを去った。そして昨シーズンは糸井嘉男(当時41歳)と外国人選手のチェン・ウェイン(当時37歳)が退団している。

その結果、2023年シーズンの最年長は投手陣が今年33歳となる二保 旭投手(九州国際大付出身)と西 勇輝投手(菰野出身)だ。全12球団で35歳以上の選手が1人もいないのは阪神だけ。ベテラン不在の中、優勝争いを繰り広げていることになる。

最年長となった2人の成績を見ると、二保はここまで1軍での登板がない。2軍では中継ぎとして27試合に登板。23.1回を投げ防御率8.49とかなり苦しんでいる。1軍の中継ぎ陣は層が厚く、かなり苦しい状況だ。

一方の西 勇輝は13試合の登板で5勝5敗。72.2回を投げ防御率4.83の成績。12年連続100投球回以上かつ5年連続で規定投球回に到達している右腕だが、7月4日の広島戦(マツダスタジアム)で3回6失点と打ち込まれた翌日に登録を抹消されてからは登板がない。

1軍の先発ローテーションを見ると村上 頌樹投手(智辯学園出身)、大竹 耕太郎投手(済々黌出身)、伊藤 将司投手(横浜高出身)の3人が柱となり、西 純矢投手(創志学園出身)ら若手も順調。さらには青柳 晃洋投手(川崎工科出身)も1軍に復帰している。実績のある西 勇輝といえども、無条件で戻ってこられるわけではない。

しかし順位争いの激しくなってくる後半戦は、ここまでに疲れが一気に出てくる時期。頼りになるベテランが1軍にいるだけで雰囲気も変わってくる。復調した西勇輝が最年長としてチームを引っ張ることに期待がかかる。

<阪神の35歳以上の所属選手>
※1988年12月31日までに生まれた選手

不在

・最年長

二保旭(1990年5月18日生)
西勇輝(1990年11月10日)

※数字は2023年7月27日時点

この記事の執筆者: 田中 裕毅

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.28

【鳥取】鳥取城北が大差でリベンジして春3連覇<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.28

【富山】富山商、氷見、未来富山などがベスト16入り<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!