5回戦 錦城学園 vs 修徳
修徳・篠﨑国忠
修徳・篠﨑が5安打の完封!両チームの成長を感じさせた秋の同一カードの再戦
<第105回全国高校野球選手権東東京大会:修徳2-0錦城学園>◇21日◇5回戦◇神宮
修徳と錦城学園は昨年の秋季都大会で対戦し、ともに篠﨑 国忠投手(3年)の完封と結果も同じだ。しかし両チームの成長が昨年の秋とは異なるものにしている。
一番の違いは錦城学園のエース・前田 大輔投手(3年)だ。秋は二塁手で修徳戦も途中から登板している。「大会の後、いいピッチャーになりたいと思うようになり、一生懸命練習をしました」と玉木信雄監督は、前田の成長について語る。
その一方で修徳の篠﨑も成長していた。「すべての球種で力がついています。カウントを取りに来る球も差し込まれるようになりました」と玉木監督は語る。その点について篠﨑も、上半身の使い方などを意識してフォームを変え、球威が増したと語っている。
錦城学園は1回に3番・原 雅道内野手(3年)が二塁打を放ったものの得点できず、その後は、修徳・篠﨑の危なげない投球が続いた。
修徳は3回に2番・齋藤 紘内野手(2年)、3番・賀曽利 航生内野手(2年)、4番・逢坂 拓未内野手(2年)の3連打で1点を先制する。この後は錦城学園の前山に抑えられたが、7回に1番の染田 棟煌外野手(2年)の本塁打で追加点を挙げた。
投げては篠﨑が9回5安打無四球、6奪三振の完封。「篠﨑は良かったので最後まで投げさせました」と言う修徳の荒井高志監督も安心してみていられる内容だった。
夏の東東京大会は、10年前に修徳が甲子園に行った後、二松学舎大附か関東一しか甲子園に行っていない。二松学舎大附、関東一に帝京も敗れ、修徳は優勝候補として注目されるようになる。「試練だと思っています。自分たちの野球を貫き、攻めていくだけです」と荒井監督は語る。
取材=大島裕史