星稜vs健大高崎
武内 涼太(星稜)
今年の星稜は149キロ右腕、好遊撃手など人材揃い!関東大会優勝の健大高崎に快勝
6月下旬になり、ほとんどの地区で、組み合わせ抽選会が行われている。関東大会優勝の健大高崎(群馬)も、初戦の相手が沼田と藤岡北の勝者と決まった。
健大高崎は25日、同校グラウンドで、今年の春季北信越大会準優勝の星稜(石川)、茨城の強豪・明秀日立と変則ダブルヘッダーを組んだ。
星稜の先発・中山 敦投手(3年)は左オーバー気味から強く腕を振って投げる期待の本格派左腕。直球は120キロ後半〜130キロ前半ぐらいだが、球速表示以上に強さを感じる。振れる打者が多い健大高崎の各打者が振り遅れたり、差し込まれるほどの球威のある直球には、素質の高さを感じる。変化球も手元で小さく切れ、ほとんどがフルスイングできないコースに集まり、6回無失点の好投だった。
1回には5番に入った武内 涼太投手(3年)が適時打、さらに5回には4番・近藤 真亜久捕手(3年)の適時打で2対0とした。
7回から149キロ右腕・武内がマウンドへ。常時137キロ〜142キロ(最速144キロ)をマークし、健大高崎のグラウンドに設置されているスピードガンでも140キロ中盤を計測していた。
指にかかった時の直球は世代上位クラスを思わせた。9回に内野ゴロで1点を返されたが、逃げ切りに成功した。
星稜は個々の能力のレベルが高い。正捕手の近藤や、2安打を記録した遊撃手・齋賀 壱成内野手(3年)は滑らかなレベルスイングで、次々と鋭い打球を飛ばした。齋賀は守備範囲も広く、打球への反応も速い。遊撃の守備のレベルは高く、北信越地区でもトップレベルの逸材なのではないか。
明秀日立との練習試合で登板した玉村 凌太投手(3年)は、オーソドックスなフォームから常時130キロ前半〜130キロ中盤(最速136キロ)を計測。能力的にも高い投手だった。
投打ともに逸材が揃い、夏の石川大会でも優勝候補に入っていくのではないか。
敗れた健大高崎・石垣 元気投手(1年)は141キロの直球を武器に4回2失点。5回から登板した加藤 達哉投手(3年)は最速141キロをマークするなど、たびたび140キロ超えをマーク。直球には力強さがあった。
記事:河嶋 宗一