明和県央vs甲府工
初出場の明和県央が12安打6得点と強力打線を発揮して初勝利
明和県央2番手・小路 颯人
<春季関東高校野球:明和県央6ー3甲府工>◇20日◇2回戦◇横須賀スタジアム
甲府工(山梨1位)ー明和県央(群馬2位)の対決は、初出場の明和県央が12安打6得点と強力打線を発揮して勝利を収めた。
甲府工の先発は寺山 勇翔投手(3年)、明和県央の先発は須藤 奨太投手(3年)で試合が始まる。
明和県央は1回、失策と3番・粕川 修一郎外野手(3年)の右前安打などで2死一、二塁のチャンスを迎え、5番・生方 公英捕手(3年)が「今までチームに迷惑ばかりをかけていたので投手にも楽にさせてあげたいと思い振り抜きました」と左前安打で先制点を挙げる。さらに4回にも2点目を加えた。
甲府工は4回に4番・鈴木 稟大内野手(3年)と6番・丸山 京亮外野手(2年)、7番・飯窪 周太捕手(3年)の3安打で1死満塁とすると8番・寺山のスクイズ、9番・滝本 真大外野手(2年)の右前安打、1番・天野 憲信外野手(3年)の右前安打で3点を奪い3対2と逆転した。
しかし、明和県央は6回に5番・生方の左前安打、8番・安原の右二塁打、9番・髙橋 優雅内野手(3年)の左前安打で3点を加え5対3と逆転に成功。
6回から明和県央のマウンドには2番手の小路 颯人投手(2年)が上がる。小路は「プルペンでは調子が悪かった」と語るも立ち上がりは3人で抑える。
明和県央は8回に7番・水澤が二塁打で出塁し、続く打者が犠打で送ると9番・髙橋のスクイズで6点目を挙げた。そして、9回も小路が3人で抑えて6対3で勝利を収めた。
小路はマウンドに上がった時、「マイナスのイメージで打者に集中できていなかった」という。打者に集中できず自分の修正部分のことばかりが頭をよぎっていた。しかし、周りからの声で「打撃でまた点取るから、と言われて気持ちが楽になった。そこからマウンドで迷うことはなくなって自分の投球ができた」と失策と四球で走者を出すも被安打を許さない投球を披露した。
塩原監督は「投手は継投させ接戦の試合になると予想していたが、それ以上の結果を選手が出してくれた。投手にしても打撃にしても素晴らしい試合展開だった」と収穫を口にしながら「これで満足せず今日の試合、それからの試合の経験を踏まえてチーム力を上げて総合的に力をつけて全体的に底上げしていきたい」と次戦を見据えていた。
初出場で勝利を飾った明和県央は22日に常総学院と対戦予定。次の試合にも期待したい。
(取材=鎌田 光津希)