日大三vs都立青山
日大三 初回の猛攻で都立青山を圧倒! 三木新監督、大勝スタート
日大三・古賀也真人
<春季高校野球東京都大会:日大三12ー1都立青山(5回コールド)>◇4日◇2回戦◇スリーボンドスタジアム八王子
長年、日大三の監督を務め、東京のみならず、全国的にも名将として知られる小倉全由前監督が勇退し、長年小倉監督を補佐していた三木有造が新監督に就任した。「選手には、いい伝統、歴史を残してくれているので、つないでいこう、と言っています」と三木監督。監督としての最初の公式戦だけに、試合後は「緊張しました」と語った。
試合は日大三の先発、背番号18の伊藤 星八が1回表、都立青山の1番・三澤 亮太に内野安打を許したものの、後続の3人をしっかり抑えた。
その裏、日大三は猛攻を始める。1番・古賀 也真人が死球で出塁すると、すかさず盗塁し、2番・池内 仁海の中前安打で還る。池内も盗塁し、3番・二宮 士の左前安打で還った。日大三はこのように、出塁すると、走り、打って得点を重ねた。「行ってもいいという、サインは出していました」と、三木監督は言う。
日大三は1回だけで打者11人が打席に立った。中でも1番の古賀はこの回の2打席目に、2死満塁から走者一掃の三塁打を放っている。1回だけで6安打、2四死球で7点を入れ、試合を決めた。
それでも都立青山は、2回表に5番・平出 琢磨、6番・橘 璃音、8番・安達 和樹が安打を放ち、1点を返した。
都立青山は先発・橘が1回途中で降板し、2番手の安達は1回途中から登板し、自責点2を記録したものの、3番手以降の投手が健闘。2回は無失点、3回、4回は1点に止めた。
しかし5回裏、日大三は、1番・古賀の二塁打などで2点を追加し、11―1と5回コールドが成立した。
試合後、日大三の三木監督は、「選手は普段通りでした」と言い、二宮主将も、「特に緊張はありませんでした」と語る。二宮主将の帽子のひさしには、「練習は噓をつかない 小倉全由」と書かれている。「31日に書いてもらいました」と二宮主将。小倉前監督の言葉を胸に、次の戦いに臨む。
(取材=大島 裕史)