都立東大和南vs武蔵
都立東大和南が武蔵にコールドで勝利!都大会進出を決める
エースの田中孝志郎(都立東大和南)
<秋季東京都高校野球大会1次予選:都立東大和南11-4武蔵(7回コールド)>◇17日◇代表決定戦◇日体大荏原多摩川グラウンド
都大会出場をかけた一戦。この試合は序盤から大きく動いた。
都立東大和南の先発は夏の大会でも背番号1を背負っていたエースの田中。真っすぐも変化球もどちらも良く、高田監督も大きな期待をしている。しかし、立ち上がりは調整不足からか打ち込まれてしまう。
武蔵は初回、2つの四球でランナーをためると、5番の尾花の適時打で1点を先制する。続く2回も2番佐渡島の適時打などで3点を追加し、2回表までで4点をリードする。
このまま終わるわけにはいかない都立東大和南は2回、5番の田中が四球で出塁すると、相手のエラーなどで1点を返す。続く3回、1死から1番中島が二塁打でチャンスを作り、2死から同点に追いつくと1年生で途中出場の村上がセンターに適時打を放ち、この回一気に逆転に成功する。結局この回7点を取り、3回終了時で8対4と都立東大和南がリードする。
リードをもらった田中は調子を取り戻したのか、2回以降ランナーを出しながらも動じない投球で0を並べていった。
打線もこのムードに乗って、7回に田中がこの日3本目のヒットを放つと、四球と相手のエラーで満塁のチャンスを作り、9番1年生の橋本がこの日2本目の適時打を放ちコールド勝ちを決めて、都大会出場を決めた。
勝利した都立東大和南・高田監督は「毎年打つチームではないが、今日の試合は打ったので驚いた。しかし田中の立ち上がりは無駄だったが能力は高いので期待している」と振り返った。また逆転打を放った村上には「先週まで骨折をしていて、練習ができていなかったのでまさか打つとは」と衝撃のエピソードを披露してくれた。
田中が課題を克服し、この日の打線が今後も続けば面白いチームになるだろう。
敗れた武蔵の先発、浅見の直球は良かったが結果的に打ち込まれてしまう形になった。打線も振れていたが、終盤になるにつれて、いい当たりが出なかった。
(記事=編集部)