松山商vs今治南
松山商、1年生右腕の好投で21年ぶり「夏将軍復活」へ好発進!
松山商先発・林 颯太(1年)
<第104回全国高校野球選手権愛媛大会:松山商10-0今治南>◇11日◇2回戦◇[stadium]坊っちゃんスタジアム[/stadium]
春季愛媛県大会を17年ぶりに制し、今大会を第1シードで迎える松山商。21年ぶり27回目の甲子園出場「夏将軍」復活へ周囲からの期待が高まる中、初戦から大野 康哉監督は大胆な戦術を採ってきた。それは背番号「11」、メンバー20名中唯一の1年生、林 颯太(174センチ74キロ・右投右打・えひめ港南リトルシニア出身)の先発マウンド抜てきであった。
「監督さんのスタイルにあこがれて」松山商入学後、練習試合で経験を積んできた最速135キロ右腕。初回こそ先頭打者に初球で安打を許すなど不安定だったが、2回以降は「常に低めを投げることを意識した」制球が安定。5回74球を投げ3安打5奪三振2四球無失点と、「ベンチに入れている以上は戦力として考えている」指揮官の期待に見事応えた。
そんな林が守備からリズムを作った結果、攻撃でも着々と加点し6回コールドで初戦を突破した松山商。わずか選手9人、うち1人が脚をつらせ1時間近く中断を強いられても闘志を失わず「少ない人数の中でもチームのまとまりを感じた。勉強になった」と主将・西岡 龍樹(3年・捕手)も最大級のリスペクトを送った今治南の気持ちも受け継ぎ、彼らは一戦一戦を大事に闘う。
<写真提供:フィールドスポーツ出版(EPS)>
(取材=寺下 友徳)