出水中央vs国分中央
代打・野田、値千金の勝ち越し三塁打・出水中央
<第64回NHK旗争奪鹿児島県選抜高校野球大会:出水中央8-2国分中央>◇26日◇準々決勝◇[stadium]平和リース球場[/stadium]
出水中央と国分中央の「中央対決」は終盤に劇的な展開が待っていた。
序盤から優位に試合を進めていたのは春の鹿児島大会準優勝のシード国分中央。4回表に2死から3連打を浴びせ、6番・濱谷 大暉(3年)の右前適時打で先制点を挙げた。
6回表は無死満塁と攻め立て、7番・前田 琉登(3年)の犠牲フライで追加点を挙げた。なおも畳みかけるチャンスだったが、出水中央が併殺で切り抜け、最少失点で踏みとどまった。
7回まで国分中央の左腕・安藤 奈々利(3年)の前に、散発6安打に抑えられていた出水中央打線が終盤8回に火を噴く。
1死一塁から4番・齋藤 凌(2年)の左越え二塁打で1点を返し、6番・中津 怜羅(3年)の左前適時打で同点に追いついた。
なおも一、二塁とチャンスが続き、7番のところで代打・野田 優真(1年)が値千金の勝ち越し三塁打を放った。
国分中央は安藤から2番手・前田 悠成(3年)にスイッチしたが、出水中央打線の勢いは止まらない。
8番・坂口 颯翔(3年)はスクイズを決め、2番・植村 輝(2年)の右越え三塁打、3番・德田 怜羅(2年)の右越え二塁打と長打で畳みかける。気がつけば打者13人、6安打を集中し、大量8得点のビッグイニングで試合をひっくり返し、逆転勝ちで4強入りを決めた。
(文=政 純一郎)