沼津東vs下田
この試合のプレー写真は、記事の最終ページの下部に表示されています
好守に上回った沼津東が、下田をコールドで下して県大会進出
５回に二塁打を放った沼津東・木村君はこの日３安打
＜春季静岡県大会東部地区予選：沼津東7－0下田＞◇2日◇代表決定戦◇愛鷹
3地区に分かれて地区予選が行われている静岡県。この土曜日は、県大会進出を決める地区代表決定戦が各地で開催されている。東部地区の[stadium]愛鷹球場[/stadium]第1試合は、初戦で強豪の知徳を下した沼津東と伊豆中央を下した下田との対戦となった。沼津東は、県を代表する進学校として知られているが、昨秋は県大会に進出してベスト8まで進出しており、エース大沼を中心とした今季のチーム力は高そうだ。
初回の相手の攻撃を大沼が3人でピシャリと抑えたその裏、沼津東は先頭の竹口が右中間へ二塁打を放つ。その後も、佐藤颯、木村、森部と3連打で2点を奪う。2死一、三塁となっても7番杉本が右翼線に落とす二塁打で3点を先取した。下田の岩崎の立ち上がりを巧みに攻略した見事な攻撃だった。
4回にも沼津東は1死から8番大沼が中前打するとバントで二塁へ進み、竹口の右前打で追加点。5回にも木村の左中間二塁打と死球後に、5番大野の左前打でかえして5点目。沼津東はじわじわとリードを広げていった。
アクシデントもあった。5回に大沼が手に打球を受けて負傷退場。急遽、瀬戸が登板することになった。瀬戸はそれでも落ち着いた投球で下田打線を抑えていった。結局2人の継投で「完封」という形になった。
そして、7回に失策の走者を出した沼津東はバントと安打で一、三塁として代打及川の犠飛で6点目を奪い、なおも2死一塁。ここで1番の竹口がこの日3本目となる中前打を放つとその打球を後逸し、一塁走者がかえって7点差となりコールドゲームが成立した。
下田としては、9番の小柄な黒瀬の2本を含めて5本の安打は放ったものの、三塁まで進めることもできず、形としては好守で相手の力に屈したという形になった。現在のチームは登録が13人。限られた人数の中で、7回は失策が重なってしまったが、それまではしっかりと守って食い下がっていた。
（取材＝手束 仁）
