駒場学園vs目白研心
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延長15回死闘、駒場学園・岡田が「気持ち」で名誉挽回の投球
試合終了直後、岡田の好投を称える駒場学園ナイン
12日、[stadium]桜美林高校桜グラウンド[/stadium]の第一試合は、駒場学園が延長15回タイブレークに及ぶ激戦を制し初戦突破を決めた。駒場学園は前チームから主戦で登板する佐藤 夏月と岡田 隼資のWエースが投手陣の柱。先発のマウンドには背番号1をつける左腕・佐藤 夏月が登った。序盤は無失点で切り抜けるも、5回に連打を浴び2失点。1点差となりマウンドを降りる。そして終盤8回、二番手・尾下 大将が捕まり3失点を喫し、ここまで駒場学園ペースだったがゲームは振り出しに戻った。
なおも無死一、三塁のピンチから右のエース岡田を投入。前チームではエースナンバーを背負っていたが、調子を落とし夏、そしてこの秋も佐藤に譲った。「夏、背番号1を佐藤に取られた時は悔しい気持ちはありましたが、今大会は背番号関係なく、試合に出たら絶対抑えようという気持でした」とその闘志を全面に出す投球で、勢いも増した目白研心の上位打線を3人で打ち取り勝ち越しを許さなかった。
しかし、ここから両者得点が奪えず13回タイブレークに突入した。「初戦なので簡単には行かないとは思っていましたが、それでも生徒たちの姿を見て『大丈夫だ』と思っていました」と木村 泰雄監督には焦りはなかった。
延長14回に6番・川村 滉也の2点適時打で2点勝ち越しに成功するも、すぐさま同点に追いつかれた。しかし岡田もなんとか踏ん張りサヨナラを阻止。15回には岡田の内野ゴロの間に1点を奪う。自らのバットで勝ち越しに成功した。「とにかく気持ちでした」。その裏もピンチを背負うも得点を与えず、8対7で決着をつけた。
激戦を制し初戦突破を決めた駒場学園。粘投で勝利に牽引した岡田は「(佐藤)夏月が打たれた時は自分も悔しかった。その気持ちをぶつけることができました」と語った。これからも駒場学園の二枚看板として切磋琢磨しながら勝ち上がっていく。
(記事=藤木 拓弥)
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8回裏、同点打を放つ川合 夏輝(目白研心)
14回表、勝ち越しに成功した駒場学園
14回裏、同点の2点適時二塁打を放った目白研心5番・野村 遥斗