京葉工vs光英VERITAS
京葉工がサヨナラで県大会へ!花岡 “千葉県1のスローボーラー”目指す
9回裏、サヨナラ打を放ちチームメイトとハイタッチを交わす牧野(京葉工)
京葉工がサヨナラ勝利で県大会進出を決めた。京葉工の先発はサイド右腕・花岡 勇真。「彼の良さは千葉県で一番”遅い”ボールです」と指揮官の金澤啓之監督は誇らしげに語る。この試合も「50キロ台だ」という直球を軸に光英VERITAS打線に的を絞らせなかった。
花岡自身も「球速がない分、遅いボールで打ち損じを狙う投球を心がけています」と”千葉県1のスローボーラー”を目指す。花岡は7回まで1失点と好投するも、打線はなかなか援護できなかった。そして8回には二死後、満塁策をとるも押し出し死球で勝ち越しを許す。それでも後続を断ち最少失点で切り抜けた。その直後、6番・舘市 竜成の適時打で再びゲームを振り出しに戻した。
9回表を無失点でしのぎ、2対2の同点で迎えた9回裏、一死後、8番・花岡が左前安打で出塁し、9番・廣田 樹が送り二死二塁の好機を作った。ここで打席にはスイッチヒッターの1番・牧野 元気。この日は左右どちらの打席にも入るも3三振を喫していた。最後は「自分の好きな方に入れ」との指揮官の助言のもと「左の方が球筋が見やすいので」と左を選んだ。光英VERITASの右腕・手柴 信志のアウトローの直球をとらえ左前に運んだ。二走・花岡が激走で生還しサヨナラ勝利で予選突破を決めた。
「出来過ぎです」と指揮官は一言。牧野も喜びを爆発させ試合終了の整列へ向かった。次戦は県大会となるが、「一つ一つ目の前のアウトをしっかりとっていきたい」と部員10名で激戦区千葉の秋を戦い抜く。
(記事=藤木 拓弥)