錦城vs東京電機大高
錦城が19得点の猛攻でコールド勝利!東京電機大高エース中村は最後までマウンド守る
12日、立川市営野球場の第一試合では、第103回全国高校野球選手権 西東京大会の2回戦、錦城と東京電機大高の一戦が行われ、錦城が5回コールドの19対4で勝利し初戦突破を決めた。
錦城は初回から打線が繋がった。1番の鎌田翔也が2球目を強振し左前へ運ぶと、その後は打者一巡の猛攻で7点を奪った。「鎌田の先頭打者ヒットが大きかった。フルスイングでチームに勢いをつけてくれた」と郷野康輔監督は振り返った。
「この試合のテーマは全てにおいて『先に』ということだったので、選手たちはよく実践してくれました」。幸先良く先制した錦城は試合を優位に進めていった。
主将の熊谷壮汰も「最後の大会ということで選手は皆、力が入っていた中で鎌田のスイングを見てチームもノってきて、力も抜けてきたかなと思います」。先頭バッターの一振りで吹っ切れた。
それでも練習試合ではこのような大差がつく試合は経験しておらず、「逆に緊張感を保つことが難しかった。ゼロで終わりたかったのですが」と指揮官は2、3回の4失点を悔やんだ。
課題は見つかったものの、熊谷主将は「次の試合までに急激にチームの力が伸びるということはあまりないと思うので、今できる最大限を尽くしたい」と淡々と語った。
一方、敗れた東京電機大高は緊急事態宣言発令に伴い、今チームでの対外試合は1試合も行えなかった。エース・中村陽樹は初回から7点を奪われ、19失点を喫するも最後までマウンドを守った。
「実践経験が少なく、任せられる投手がいなかったのでこの試合のマウンドは中村に託していました。満足いく練習をさせてあげられなかったことは申し訳ないと思っています」と市川麻紀子監督は悔しさを滲ませた。
そんな中でも中村はどれだけ点を取られても、「全部自分でいくつもりでした」とエースとして高校最後の夏は172球を投げ切った。
(取材=藤木拓弥)
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