奈良vs奈良北
2年生主体の奈良が8強一番乗り
2回表に先制のソロ本塁打を放った米田稔治(奈良)
2年前の秋に4強入りしている奈良がその時以来となる8強入りを決めた。
奈良は2回表、この回先頭の5番・米田稔治(2年)がレフトスタンドに飛び込む本塁打を放ち、先制点を挙げる。対する奈良北はその裏、一死一、三塁のチャンスを作ると、8番・田中琉磨(2年)がスクイズを決めて、すかさず同点に追いつく。
4回表の奈良は二死二塁から9番・高尾悠楽(2年)がセンターに適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功。7回表には4番・中島治憲(2年)と6番・松本侑大(2年)に犠飛が飛び出し、リードを広げる。
先発の背番号11・高尾悠楽(2年)は3回を除いて毎回走者を背負ったが、粘りのある投球を見せ、2失点完投。捕手の中島が盗塁を2つ刺すなど、バックも好投の高尾を盛り立てた。
奈良は昨年のレギュラーが一気に抜け、この日は2年生が7人スタメン入りした。一昨年秋の躍進を見た当時の中学3年生が15人入部し、多くの選手が主力として活躍している。その中でも吉村貴至監督の次男で主将の颯真(3年)を中心に3年生がチームを盛り立てており、「2年生がノビノビとやれているのは3年生のおかげ」と指揮官が話すほどにチームワークは抜群だ。
先輩たちの背中を見て、勝ち上がるチーム作りを学んだ3年生と能力に恵まれた2年生が上手くミックスしている奈良。準々決勝は強豪の奈良大附との対戦だが、どんな戦いを見せてくれるだろうか。
(記事=馬場 遼)