米原vs光泉カトリック
米原がロースコアの接戦を制す
1失点完投勝利を収めた上野 魁(米原)
米原が一昨年夏の準優勝校・光泉カトリックを破って、準々決勝に進出した。
米原の先発はエースの上野 魁(3年)。ストレートの球速は120キロ台前半と決して速くはないが、抜群の制球力を武器に凡打を量産し、アウトを積み重ねていく。
打線は2回裏、連続四球で一死一、二塁のチャンスを作ると、8番・西村 澄太(3年)の適時打で1点を先制。その後、相手のバッテリーミスで追加点を挙げ、米原が2点のリードを奪う。
追いかける展開となった光泉カトリックは2回途中からリリーフした2番手の続木 慎太郎(3年)が走者を出しながらも粘り強い投球を見せ、追加点を与えない。
すると6回表、続木の代打に起用された高城 寿成(3年)がレフトオーバーの三塁打を放つと、続く1番・上徳 拓人(2年)の左前適時打で1点を返す。その後も二死一、三塁とチャンスを作ったが、ここは上野が踏ん張り、同点とはさせなかった。
追加点が欲しい米原は8回裏、一死満塁のチャンスで3番・上野がサード強襲の適時内野安打を放ち、1点を追加。ロースコアの接戦を繰り広げる中で、貴重な1点となった。
最後まで球威、制球ともに衰えなかった上野は9回表も三者凡退に打ち取り、完投勝利。一昨年夏以来の8強入りを決めた。
米原は一昨年秋以降、公式戦で勝てていなかったが、この春だけで3勝を挙げている。昨年の3年生が2人しかおらず、下級生から場数を踏むことができていた現3年生がここに来て力を発揮している印象だ。
ここまでの3試合で4失点と上野を中心に守りが安定している米原。次戦は近江を倒している立命館守山との対戦だが、どこまで食い下がれるだろうか。
(取材=馬場 遼)